just dance 6 ページ6
HS｢…はは！Aさん、本当に真っ赤だ。
じゃ、お互いにヒミツは守ろうね？｣
言葉が出なくて口をぱくぱくさせてしまう私は言われなくても赤面してて。
そんな私に眼鏡をゆっくりとかけさせたホソクくんはゲラゲラ笑ってるいつもの印象とは真逆で心臓がパンクしそう。
くるりと背を向け先に行く、と社員たちのマグカップを乗せたトレイを持ち颯爽と給湯室を出たホソクくんに、何も言えないままの私はその場から動けなくて。
彼の後ろ姿を見ても下半身に視線がいかなかったのは……初めてだった。
…どうして、こんなにタイミングが悪いんだろう。
ホソクくんが幹事を務める飲み会に来た私。
席決めのくじを引いて腰を下ろせばそこはまさかのホソクくんの隣という超絶的なタイミングとくじ運で。
慣れないこの場の雰囲気と隣にはホソクくん。
社内でのあの出来事に加えて互いにヒミツを共有して、まさかまさかのちゅー、なんてしてしまった。
さっきからばくばくと心臓が全身にあるみたいにうるさいし、私の右隣にいる彼に意識がいってしまいそれを必死に紛らわすようにお酒を飲む私。
｢Aさんが飲み会なんて珍しいねー！
あ、ビールでいい？｣
飲み会も中盤に差し掛かって酔いが回り自由に席を移動する社員たち。
私はホソクくんの隣を死守するも、この場に来てからはまだ一言も話せていない。
……でも、そっちの方が好都合で恥ずかしくて顔も見れない絶対に。
ふと、先輩男性社員さんが私の左隣に腰を下ろしビールを注いだ時、だいぶ酔っている彼からの強いアルコール臭。
少し後退してしまえばとんっ、とホソクくんと肩同士が触れてしまって。
…ぎゃーっ！と心の中では絶叫しているけれど左にいる男性からやたらと質問を受けてしまう私。
何とか答えるも、テーブルの下で私の右手を誰かがきゅっ、と掴んだ。
……これは、どう考えてもホソクくんの手。
本当は叫びたいし倒れてしまいそうだし左にいる社員の話だって、今はどうでもいい。
テーブルの下にある右手。
私の右手に重なるその手は絶対にホソクくんで思わずびくっとすれば彼はわざと指を絡めたりする。
でも彼のカラダは私とは真逆を向き、その先には沢山のおしゃれで元気な社員たちがいて。
…私は何だか分からなくなってきて急に俯きたくなった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そく - この物語全て大好きなんですけど個人的にジンくんが好きなので内容覚えちゃうくらい何度も見ました！もし主さんがこれを見てたらなんですけどBTSuniversestoryでこの物語を原作に作ってもいいでしょうか？？ダメでも全然大丈夫です！私の心の中で作っときます(^ ^) (2021年7月31日 18時) (
レス) id: 310a7f1ac2 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 恋撫さん» わぁー！読んでくれたんですか嬉しいですー！(*^^*)遊びきてくれてありがとうございます！私も応援してますお互い頑張りましょう( ≧∀≦)また絡んでやって下さいね(*^^*) (2020年10月18日 21時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
恋撫(プロフ) - war of hormoneの余韻がすごいです（ ; ; ）もう私は完全に無抵抗で堕ちました(笑)応援してます！！ときめきをありがとうございました！ (2020年10月17日 20時) (レス) id: 4eea0a6eff (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぎゃああああ！恥ずかしい！キュンキュンして頂けるなんて嬉しすぎます！(*^^*)これからもよろしくお願いいたします頑張りますね！(*^^*) (2020年10月16日 7時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
馬。 - ぎゃああああああやばい悶える。。...ベッドの上で踊ろうだって。え。え？()表現天才すぎません？？？好きなんですけど！！私も言われたい！！(ピョンテ)キュンキュンします。。応援してます (2020年7月31日 21時) (レス) id: b0bae0960c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぱーふん
| 作成日時：2019年3月7日 20時
