15 YG ページ15
どっちかといえば目指していたのはアイドルではなくアーティスト。
自分の作った音に詩をのせて自分のリズムで表現できれば、なんて理想はあってもあくまで俺は雇われの身。
今となっては割りと自由にやらせてくれる事務所や理解あるＰＤには感謝している。作りたい曲を作らせてくれるし。
……ただ、腐ったこの世界だけは理解はできない。
毎日毎日頭ん中はメロディーや詩がぐるぐると駆け巡っていて。
朝から入っていた撮影が進むにつれてカメラマンの休憩の合図とともに
あ、なんかいい詩が思い付きそう、なんて騒がしいスタジオから抜け出す。
奥にある非常階段は静かだろうとドアを開ければそこでは男女の厭らしいそれが行われていて。
くそ。タイミングわりーな、わざわざこんな場所で盛ってんじゃねーよ、なんて正直思いながらも壁に押し付けられている女とばちん、と目が合って。
俺と目が合ったその女は俺を見るなり酷く驚いた様子で、何となくどこかで見覚えがあったような気がした。
女に夢中なのかこちらに背を向けたまま衣服をまさぐる男はさっきのカメラマン。
………仕事放り投げて女を抱くのか。
正直どうでもいいしむしろ思い付きそうだったその詩がいつの間にかどっかに飛んでいってしまった事に腹が立って。
邪魔して悪かったな、学生じゃあるまいし場所ぐらい選べよばかやろー、なんて少しの謝罪と愚痴を心ん中で呟いて。
立ち止まることなくその非常階段を俺は降りた。
カムバを迎えてまた忙しい毎日に拍車がかかるこの頃。
テヒョンが控え室で何かを騒いでいたけれどそれを無視して歌番組の収録に向かって。
ぞろりと並んだ出演者達を何となく見ていれば
その中にいたのはこの前の撮影でカメラマンとヤっていた女がいた。
TH｢………あ、あの子だ、ジミナ。
局のお偉いさんとさっきちゅーしてた！
なんだっけ…Aちゃん……だっけ？｣
JM｢……へぇー。付き合ってんのかな。｣
TH｢………え、だいぶ歳離れてると思うけど！｣
何となく耳に入ったジミンとテヒョンの会話。
ほら、所詮この世界は下らない。腐ってる。
………あぁ、あの女はそーいう事してんだな、って理解するのにそんなに時間はかからなかった。
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ミイミイ(プロフ) - sumomoさん» 読みやすいなんて……そういう部分を褒めて頂けるのは本当に嬉しいです！こんな作者ですがこれからも頑張りますので宜しければまた読んで下さいね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (
レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ianさん» 返信遅くなってしまい本当にごめんなさい(>_<)引き続き読んでくれるように作者なりに頑張りますね！ありがとうございます(*^^*) (2020年10月16日 14時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
sumomo(プロフ) - 読みやすくて面白いです！更新の予定ありますか？？ (2020年1月28日 10時) (レス) id: 386effc071 (このIDを非表示/違反報告)
ian(プロフ) - もっと壊れた主人公がみたいです。 (2019年8月2日 1時) (レス) id: 3ca682ce22 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - みーさん» めちゃくちゃ嬉しいです！好みが別れるお話ですが最後までどうかお付き合いくださいっ(*^^*) (2019年1月5日 20時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2018年12月9日 18時
