そんなのズルイ。10

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……好き、大好き、愛してる。





　


何度も伝えてきたつもりでも、全然足りない。








お互いに大人だし、お互いの立場を考えるのは当たり前。
この先何が待っていて、これからどんな事が起こるかなんてたぶん私たちは分かってる。








でも、自分の気持ちに正直に、素直に向き合って全部全力で頑張ると言うテヒョンさんの強い意思とその瞳を見つめれば、不安とかたくさんのしがらみさえも怖くないと思えてきて。








ちゃんと私も向き合うから、あなたを支えるから、
なんて胸に誓ってはいても、久しぶりにあなたを感じてしまえばどうしても私は溺れてしまいそう。









ぢゅ、と吸ったりべろりと大胆に蠢く濡れた器用な舌。
私の呼吸を奪っては何度も角度を変えて、逃げ場を奪うように頭部を大きな手が固定してしまえば押し倒しているのは私なのに絶対的主導権は彼のモノ。









　

　
TH｢あー……やべ…止まんない、｣




｢…んっ、……私もっ……んぁっ…｣









　



　
たくさんのサプライズに気が動転しているはずなのに、カラダがあなたを求めていて。








考えなきゃいけない事は山積みなのは分かっていても、こんな気持ちになってしまうのはきっと全部テヒョンさんのせい。
…あとは、久しぶりだから、かな……なんてね。









そんな私を全部分かってる彼はゆっくりと濡れた口づけを離して頬を優しく撫でて自身の唇を噛みながらじっと見つめて。









　



　
TH｢…ん、……A。
今日は俺のやりたい事、したい事、叶えてくれる……？｣




｢はぁっ、……ん……うん、……何をすればいい、の？｣









　

長いキスに呼吸がまだ整わない。
けれど、あなたが望むなら私、何でもするよ。





至近距離で見つめ合ってにっこり微笑めば
テヒョンさんは弾ける笑顔でぎゅーっと私を抱きしめた。







　





　


　
TH｢……やった。
とりあえずさ、えっちなえっちは絶対するでしょ。で、入浴剤たくさん入れて一緒にお風呂入りたい。それと俺のために何か料理してほしいのと、あとはー……｣









　

　
いひひ、と笑顔を見せて自分の指を折りながら１つ１つ答えるテヒョンさん。
その仕草はとても可愛いのに言ってる事がちぐはぐで、思わず赤面してしまって。









　




TH｢…で、Aはどれなら叶えてくれるの？｣




｢………全部。｣









　
……あぁ、私って欲張りかな、









　

　

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