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落ちてしまった荷物を拾い上げてそのまま私の手を引いて、当たり前のように宿舎の扉を開けるテヒョンさんが何だかすごく大人に見える。
……そんなに来たことはないけどやっぱり慣れない。
普段、彼らはこれが普通で自宅に帰って来てる感覚なんだよね。こんなセキュリティ管理されていて広すぎるここに来れば何だか生活水準の差を改めて感じてしまう。
TH「……なーに考え込んでんの。
ほら、誰もいないから入って?」
「……えっ、誰もいないの?
えっと、お邪魔します……」
何となく黙ってしまった私を首を傾げたまま覗き込んだテヒョンさんは可笑しそうに笑って。
手を繋いだまま宿舎に招き入れてくれた。
「……ふふっ。相変わらず広いなー。
それに今日はリビングも綺麗だね。」
TH「……あははっ!前は服とか散らかってたもんねー。
今日はA連れてくるからって言ったら皆綺麗にしてくれたんだ。」
「……そうなの?何だか悪いことしちゃったな、
気を使わなくてもいいのに……」
TH「……いーのいーの。
ね、とりあえず俺の部屋に行かない?
ちゃんと話したいから。」
……今日テヒョンさんと久しぶりに会ってすぐに感じた違和感。
格好良くてスマートで新しい部分が知る事ができて嬉しいって思っていたけれどやっぱり何かが違う。
さっきから妙に落ち着いていて、笑ってはくれるけれどそれは全部大人っぽくて。
……そうか、いつもみたいに無邪気なあの笑顔を私、まだ見てないんだ。
ずっと私を見るその瞳は柔らかいし、いつもならいきなり変なことをしたり意表をつくような事を言ったりするのに。
何かあったのかな、なんて思ってはいても
それは全部全部格好良くて、さっきから胸が高鳴ってしまう材料にしかならないし、私だけが子供っぽいだけなのかな。
手を繋いでゆっくりと自室に向かうテヒョンさんの背中だってこんなに広かったっけ……って一度でもそう思ってしまえば途端に頬が熱くなってくる。
いくら宿舎が広いと言ってもテヒョンさんの部屋まではあっという間。
手を引いたまま、私をベッドに座らせて。
テヒョンさんはそっと床に腰を下ろし、繋いだ手をぎゅっと握ってあなたは私を微笑みながら見上げた。
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ミイミイ(プロフ) - バンタン大好き日韓ハーフJCさん» ありがとうございます!嬉しいですー(*^^*)テヒョン君、もっと好きになってもらいたいです笑 ユンギ君も好きでいてくださいね! 頑張ります(*^^*) (2018年12月18日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
バンタン大好き日韓ハーフJC - このお話本当に大好きです! 私は元々ユンギ推しだったんですけど、このお話のテヒョナにすごい惚れました…♪これからもずーーーーーと応援します!!!ファイティン!! (名前が長くてすいません) (2018年12月17日 17時) (レス) id: b3b1f1af8d (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» 期待に応えれるか分からないけど作者頑張ります笑 破廉恥でもちゃんと読んでくださいよー(*^^*)笑 いつもありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あんりさん» まさかの長編に戸惑いながらも作者なりに自分なりに書きたいと思います!最後までどうかお付き合い下さい(*^^*)コメントありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんな?さん» 久しぶりですね!コメントありがとうございます(*^^*) 読んで良かったなって最後思ってもらえるように作者頑張ります!いつもありがとうございます(*^^*) (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2018年11月18日 17時