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慣れた手つきで綺麗すぎるエントランスを抜けてエレベーターに乗り込んで。
相変わらずな私たちはこの無人の箱に入ってしまえば簡単に誘惑に負けてしまって。
ドアが閉まる前に互いに引き寄せられるようにぎゅっと抱きしめ合った。
TH「……ふふふっ。A、おかえりーっ!」
「……うんっ。テヒョンさん…ただいまっ!」
どんっと飛びつけば両手を広げて受け止めて。
その瞬間に鼻腔を擽るあなたの香り。
よろめいてしまうかと思ったのにテヒョンさんは意外にもすんなりと私を抱きすくめ、そういえば日本で私の自宅の鍵を持ったままからかうあなたはあの時もこんな風に抱きしめてくれたなって思い出す。
バッグや荷物もドサリと落ちてしまったそのタイミングまでもあの時と似ていて、でも今はテヒョンさんを感じたくて。
TH「あー、Aの香りだー。」
「……ふふっ。私もそう思った。」
TH「とりあえずちゅー、しとく?」
「…うん……テヒョンさん、ずっと会いたかった、……んっ」
抱きしめた瞬間に私の首筋に顔を埋めてぎゅうっと力強く抱きしめてくれるテヒョンさん。
嬉しくて、擽ったくて私も負けずにしがみついて。
そのままちゅ、と首筋に口づけが落とされて耳元に大好きな低音のそれが入って脳まで響けば。
互いに目を瞑ったままキスをした。
「……ふっ……んっ、…テヒョンさっ…」
TH「ん、……A……んっ、」
……ずっと会いたかった。
単純に寂しかった。何が何だか分からないうちに引き離されて、心が落ち着かなくて不安でたまらなかった。
やっと気持ちが通じ合って、沢山の壁や障害を乗り越えた矢先にまたハプニングの繰り返し。
揺るがない気持ちや二人の絆を信じてはいても思ってたより私は子供だし寂しがり屋だったみたい。
離れていた分、余計にもっと、もっとと気持ちが高ぶって
くっつくだけでは留まらず、次第に濡れていくエレベーターの中。
でも、現実はそんなに甘くはないしここは超高級マンションで最上階さえもあっという間。
TH「……ふふ。今日はずっと一緒だから大丈夫。
後でちゃんとするから……ね?」
首筋をべろりと舐め上げて艶やかなあなたの声が耳に入って。
また簡単に私は赤面してしまうんだ。
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ミイミイ(プロフ) - バンタン大好き日韓ハーフJCさん» ありがとうございます!嬉しいですー(*^^*)テヒョン君、もっと好きになってもらいたいです笑 ユンギ君も好きでいてくださいね! 頑張ります(*^^*) (2018年12月18日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
バンタン大好き日韓ハーフJC - このお話本当に大好きです! 私は元々ユンギ推しだったんですけど、このお話のテヒョナにすごい惚れました…♪これからもずーーーーーと応援します!!!ファイティン!! (名前が長くてすいません) (2018年12月17日 17時) (レス) id: b3b1f1af8d (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» 期待に応えれるか分からないけど作者頑張ります笑 破廉恥でもちゃんと読んでくださいよー(*^^*)笑 いつもありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あんりさん» まさかの長編に戸惑いながらも作者なりに自分なりに書きたいと思います!最後までどうかお付き合い下さい(*^^*)コメントありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんな?さん» 久しぶりですね!コメントありがとうございます(*^^*) 読んで良かったなって最後思ってもらえるように作者頑張ります!いつもありがとうございます(*^^*) (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2018年11月18日 17時