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勘違いも甚だしいし、あくまでも主役は私の親友と恩人。
高砂へ体を向けて二人に歌えばいいのに……
なんて頭では思ってはいてもさっきから心臓がぎゅうっとなってしまう私も大概おかしい。
……だってテヒョンさんのパートの歌詞やその歌声があまりにも、……って、私は一体だれに言い訳をしているのかも訳が分からなくなってる。
やがてあっという間に彼らの曲が終ってしまい、たくさんの歓声の中、二人を挟んで仲良く写真を撮っては大きな声で何度もおめでとう!とお祝いをして会場を後にして。
エリ「……オンニ可愛いー!」
「……っ!エリちゃんに言われても嬉しくないっ……」
エリ「テヒョン君こっち見て歌ってたね!
彼らしくて笑える……あははっ!」
彼らが盛り上げてくれたから会場の雰囲気は賑やかで。
私を見てはからかうエリちゃんに赤面するもやがて式の次第が進行するにつれてガラリと空気が変わる。
席に座ったまま、もうそろそろで式も終わってしまうな、と思いつつリアンの姿を目に焼き付けていれば司会者が何故か私の名を呼んだ。
「……えっ、……私……?」
エリ「……そうですよ!オンニ呼ばれてますよ!
ほら、早く行って!」
いきなり過ぎて何が何だか……えっ?
エリちゃんが戸惑う私の背中を押して、アナウンスに呼ばれるがまま前へ歩けば高砂にいるリアンが弾ける笑顔で私を手招きしていて。
会場のスタッフが私を案内し、やがて介添人と共に綺麗なウェディングドレスに身に纏った親友は私の方へとゆっくりと歩いてきて。
リアン「……オンニ。今日はわざわざ日本から駆けつけてくれてありがとう。言いたい事や伝えたい事はたくさんあるけど、今は私の気持ちを受け取ってほしいの。」
「……えっ、……リアン…?」
リアン「ずっと前から渡すならオンニって決めてた。
……オンニ。次はオンニが幸せになる番だよ。
あなたに出会えて良かった。だから……ね?」
こんなに綺麗なリアンの隣に立つのが何だか恥ずかしいな、なんておどけたいのに。
親友が綺麗な微笑みを私に向けながら話す言葉はいつもの口調とは違っていて、ウェディングドレスを着ればこんなに上品になれるのって、からかいたいのに。
リアンは真っ直ぐ私を見つめて持っていたブーケをそっと握らせた。
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ミイミイ(プロフ) - バンタン大好き日韓ハーフJCさん» ありがとうございます!嬉しいですー(*^^*)テヒョン君、もっと好きになってもらいたいです笑 ユンギ君も好きでいてくださいね! 頑張ります(*^^*) (2018年12月18日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
バンタン大好き日韓ハーフJC - このお話本当に大好きです! 私は元々ユンギ推しだったんですけど、このお話のテヒョナにすごい惚れました…♪これからもずーーーーーと応援します!!!ファイティン!! (名前が長くてすいません) (2018年12月17日 17時) (レス) id: b3b1f1af8d (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» 期待に応えれるか分からないけど作者頑張ります笑 破廉恥でもちゃんと読んでくださいよー(*^^*)笑 いつもありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あんりさん» まさかの長編に戸惑いながらも作者なりに自分なりに書きたいと思います!最後までどうかお付き合い下さい(*^^*)コメントありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんな?さん» 久しぶりですね!コメントありがとうございます(*^^*) 読んで良かったなって最後思ってもらえるように作者頑張ります!いつもありがとうございます(*^^*) (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2018年11月18日 17時