そんなのズルイ。10

465　TH ページ18

どれだけキミに早く会いたいと願っていても
芸能人として縛られている俺は画面越しに姿を見せる事しか今は出来なくて。






あの日二人で過ごした時にお揃いで買ったものを毎日身につけては俺の気持ちは離れてなんかないよ、って画面越しにでもキミに伝わればいいなって思うこの頃。









もうすぐマネヒョンとリアンさんの結婚式。
それにAは出席するから今はそれに向かって気持ちを高めているわけで。







……だって、やっとキミに会えるんだよ？
でも成人した大人がこんな事でしか動けないなんてまじで笑えるよね。







楽しみだな、早く会いたいな、なんて思うのは毎日だけどカレンダーがその日にどんどん近づけば単純な俺は無意識にスマホをタップしてしまう。






　


　

　





　


．
久しぶりの投稿ですね

待ってました

綺麗な写真だね

好きなのに会えないのは辛いですよね

早く会えるといいね









　
　




　
　
ほら、みんな俺だって気づいてないからこうやって自然にコメントをくれる。
ありのままの自分でいれるネットだけの繋がり。






初めて投稿したあの日からたまにこうやって目に入ったモノを載せては知らない誰かが答えて。
それを繰り返せばいつの間にか当たり前のように何かをアップするのが癖になっていて、今日はキミの写真を載せてみた。






　



　



　

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今日は無性に投稿したくなったんだ

こんな俺の自己満足みたいなものを待ってくれてありがとう

綺麗だよね 共感してくれて嬉しいよ

辛いのはきっと俺だけじゃない

聞いてよ、もうすぐ会えるんだよ









　






暖かいそれはいつしか俺の中で大きくなっていて。
顔も知らないしどんな人かもわからないのにそれが酷く心地がいいから、つい本音を漏らしてしまう。









　
．
俺、今度皆をびっくりさせるかもしんないけど背中押してくれる？









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びっくりって例えば？

なになに？気になる！

良く分かんないけどがんばれー

何かするつもりなんですか？

びっくりしたいから期待してます









　


JM｢……お前、なんかするつもりなの？｣




｢……わっ！びっくりしたー。｣

　









　
仕事を終えて、宿舎のリビングのソファーでゴロゴロして。





スマホとにらめっこしていればそれを勝手に覗き込み、可笑しそうにジミナは笑った。









　

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