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ナツ「……先輩!ちょっとお話あるんで仕事終わりに飲みに行きませんっ?」
始業時間までのコーヒータイムは私の毎朝の日課で。
パソコンを立ち上げて新聞を広げた所で遅刻ギリギリで慌ただしく出社した後輩が開口一番で私の腕をぎゅっと掴み、飲みの話をして。
「……おはよ。いきなりどうしたの、もう飲みの話?」
ナツ「……すみませんっ!だって私、すっごいの見つけちゃって、……って…先輩、キム テヒョンから何も聞いてないですか?」
「……え、?……何も聞いてないよ?」
周りを気にしながらこそこそと耳打ちをして出てきた彼の名にびくりとする。
……テヒョンさんから……?
何も聞かされてないけど、何かあったっけ、
ナツ「……じゃあ決まりです!絶対に定時で上がりましょうっ。
いつもの居酒屋に集合ですよっ!
……私っ、取材行ってきます!」
バタバタと言うだけ言って早々と編集部をあとにする後輩に圧倒されて。
やがて就業を告げる音楽が社内に鳴り響けばパソコンに向き合うものの、何だか落ち着かなかった。
ナツ「……先輩っ!こっちです!」
「……あっ、ナツ!……もう来てたんだね、お疲れ様。
ふふっ……随分早かったんじゃない?
私だいぶ早めに来たつもりだったんだけど。」
ナツ「先輩待たせたくないですもん、今日はめちゃくちゃ頑張りましたよ!……ほら、早く座って下さいっ!」
いつもの居酒屋にわりと早めに向かったはずなのに足を踏み入れれば既にジョッキ片手にぶんぶんと手を振り、私を呼ぶ後輩。
私の好きなモノばかりを手際よく注文してそれが揃えば乾杯するや私に自分のスマホを渡してきて。
「……なに?ナツのスマホがどうかしたの?」
ナツ「……先輩、びっくりしないで下さいね……再生しますよ?」
渡されたスマホには動画が映し出されていて。
いきなり何だろう、と思いつつ、やがて再生された画面を見つめた。
……え、これ、何……
テヒョンさん?……と、うそ……私……?
待って、何が何だか……
ナツに見せられた動画は私の思考回路を簡単にショートさせて。
言葉を失ってしまう私を、目の前の後輩は優しく微笑んでぎゅっと手を握ってくれた。
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ミイミイ(プロフ) - バンタン大好き日韓ハーフJCさん» ありがとうございます!嬉しいですー(*^^*)テヒョン君、もっと好きになってもらいたいです笑 ユンギ君も好きでいてくださいね! 頑張ります(*^^*) (2018年12月18日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
バンタン大好き日韓ハーフJC - このお話本当に大好きです! 私は元々ユンギ推しだったんですけど、このお話のテヒョナにすごい惚れました…♪これからもずーーーーーと応援します!!!ファイティン!! (名前が長くてすいません) (2018年12月17日 17時) (レス) id: b3b1f1af8d (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» 期待に応えれるか分からないけど作者頑張ります笑 破廉恥でもちゃんと読んでくださいよー(*^^*)笑 いつもありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あんりさん» まさかの長編に戸惑いながらも作者なりに自分なりに書きたいと思います!最後までどうかお付き合い下さい(*^^*)コメントありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんな?さん» 久しぶりですね!コメントありがとうございます(*^^*) 読んで良かったなって最後思ってもらえるように作者頑張ります!いつもありがとうございます(*^^*) (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2018年11月18日 17時