460 ページ13
抱きついてきた可愛い後輩を笑いながら受け止めて。
時計を見れば時間がない事に気づいて慌てて会社を飛び出した。
しばらく見ないうちに成長したなってナツを見て思ったけど、さっきみたいに弾ける笑顔で飛び付いてくる所は年下っぽくて後輩っぽくてやっぱり可愛いなって思って。
足早に会社を出て駅の方へと歩けば不意に後方から声をかけられた。
編長「…神崎、お疲れさん。
丁度俺も今上がった。
場所、移すぞ。」
「…………あっ…お疲れ様です!って
あの、そっちはカフェじゃないですよっ……?
それに、……手っ……」
編長「……久しぶりに早上がりしたんだ。
少しぐらい付き合え……予約してあるから。
あー、さみー。お前……手ぇちいせーな。」
声をかけられ振り向いた先には編集長がいて。
立ち止まる事なく私の手を握り、本来行くべき場所とは真逆な方向に足を進める編集長に戸惑ってしまう。
……手が小さいとかじゃないっ、
私はカフェで充分だったしちゃんと気持ちを伝えれればそれでよかったのに。
とはいえ、日頃から忙しい上司が自分の仕事を切り上げてでも時間を作ってくれてましてや予約、なんて言葉を耳にしてしまえば何だか何も言えなくなって。
私の手を握ったままの編集長はわりと強い力でそのまま手を引いて歩くからただひたすらに付いていくしかできなかった。
「……編集長、飲みたかったんですか?」
編長「…何だよ、洒落たレストランのが良かったか?」
「……ふふっ。いいえ、こっちの方が私は好きです。」
着いた先は落ち着いた雰囲気の個室の居酒屋。
予約、なんて聞いたから検討もつかなかったけれど時折聞こえる賑やかな若者の楽しそうな声を耳にすれば逆に落ち着く。
運ばれてくる料理と飲み物が揃った所で、少し深呼吸をしてから編集長を真っ直ぐ見つめた。
「……編集長。乾杯……をする前にちゃんと言います。
以前どんなつもりで仰ったのかは分かりませんが、私は大切な…大好きな人が韓国にいます。
ですから、……」
編長「……ふっ。はっはっは!お前、何か変わったな。」
「……笑わないで下さいっ。
変わったんじゃないです。学んだんです。
もうっ……人が真剣にっ……」
編長「……まだ本気の、ほの字も出してねーのにな。
まぁ、それすら許さねー仕事の量にオッサンは精一杯だったわ。」
911人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミイミイ(プロフ) - バンタン大好き日韓ハーフJCさん» ありがとうございます!嬉しいですー(*^^*)テヒョン君、もっと好きになってもらいたいです笑 ユンギ君も好きでいてくださいね! 頑張ります(*^^*) (2018年12月18日 17時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
バンタン大好き日韓ハーフJC - このお話本当に大好きです! 私は元々ユンギ推しだったんですけど、このお話のテヒョナにすごい惚れました…♪これからもずーーーーーと応援します!!!ファイティン!! (名前が長くてすいません) (2018年12月17日 17時) (レス) id: b3b1f1af8d (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あやさん» 期待に応えれるか分からないけど作者頑張ります笑 破廉恥でもちゃんと読んでくださいよー(*^^*)笑 いつもありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - あんりさん» まさかの長編に戸惑いながらも作者なりに自分なりに書きたいと思います!最後までどうかお付き合い下さい(*^^*)コメントありがとうございます! (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - かんな?さん» 久しぶりですね!コメントありがとうございます(*^^*) 読んで良かったなって最後思ってもらえるように作者頑張ります!いつもありがとうございます(*^^*) (2018年12月16日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぱーふん | 作成日時:2018年11月18日 17時