はじまりは、不純。2 (ページ32)

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何度も高みへ昇って、激しい津動にカラダを弾かせて互いに素肌を寄せては揺れてやがて彼の熱が私の奥でどくん、と脈打って。

その瞬間どちらともなく同じタイミングでキスをした二人は苦しいはずなのに、互いにがむしゃらなキスをする。

　
｢……はぁっ、……ジミンくっ……すき、｣

JM｢……うん。俺も……好き｣

　
どんなに呼吸が荒くても伝えたい気持ちが私の喉を鳴らし、キスを止めないまま声を震わせて。

くたくたなカラダが崩れないように抱き寄せては好きを返してくれるジミン君の声だって切羽詰まってて……互いの汗ばんだ素肌がピタリと吸い付く暖かさだって本当に好きだと思った。

　

｢……ふふっ。……どうしよう……なんだか、おかしいね。｣

JM｢あははっ。……確かに。｣

　
くるおしいほどに気持ちを乗せた熱いキスが、やがてゆっくりになって啄んだりじゃれては唇をちゅ、と優しく押し当てて。
段々と呼吸が整えば、抱きしめたまま二人は見つめ合って……同時に笑ってしまった。

ハレンチで濡れていて熱すぎた空間に似合わない私たちの笑い声が小さく響き、互いのおでこをこつんとくっつけて。

最初から今までも、この瞬間も。

全部を思い起こしてみれば……本当にめちゃくちゃだったな、なんて笑ってしまったんだ。

JM｢俺、Aの香りも真っ白で柔らかいカラダも全部好き。
一目惚れなんて初めてだけど、ずっと触れてみたいって思ってた。｣

｢は、恥ずかしい！｣

JM｢ふはっ！あーもう、可愛いなー。
そうやって頬っぺた赤くするのも好きだし触れればすぐ震えるのも……すげー好き。｣

｢……！あっ、……まって｣

　
穏やかでぽやぽやした空間で緩く笑い合っても、恥ずかしげもなく紬がれる好きが未だ夢みたいで、こんなの赤面しない方が……無理。

あのジミン君がこんな私に一目惚れなんて……って信じられなかったけど。
メディアの前でも見せないような可愛い笑顔を私だけに向けられてしまえば、もうお手上げで。

イタズラっぽいキスがちょっとずつハレンチになって、イタズラっぽい指先は私の弱いところをピンポイントで刺激して。
カラダの奥が再び火照らされて、小さなベッドはぎしりと揺れる。

　
JM｢……A、まだ足りない。だから……もっと。｣

　

　
ジミン君は妖艶な微笑みで、私をどこまでも……翻弄するんだ。

　

　