はじまりは、不純。2 (ページ21)

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気持ちとは裏腹にちゃんと否定できない私も大概で呆れたいし、
めちゃくちゃな方法で追い返そうと推し進めるジミン君にも呆れたい。

なのに、強引でも日中の怒りをぶつけるようなそれとは違う手が唇がどこか優しくて、何度も何度も暖かい手で撫でながら時折私の髪にキスを落とす仕草が本当に……あざといと思った。

｢……っこれ以上はだめっ……あっ……おねがっ、｣

JM｢……これ以上ってなーに？
そんな声でだめって言われても…………あー…だめ。……かわいー。｣

　

　

意地の悪い表情と言い分に腹が立ってもあざとさ満載の甘い声のかわいー、に騙されて。
少しでも油断すればまた指先が私を捩じ伏せて、イタズラに刺激を落としてく。

下着ごとたくし上げられて緩く胸を刺激して。
きゅ、と先端を摘まんで弾けばバカみたいにカラダが反応してしまい、何度もそれを繰り返される。

やだ、と力なく首を横に振っても濡れた唇がまた重ねられて高い声が出ては背中がドアにぶつかりガタガタと鳴って。
靴さえ脱がずにこの場所にとどまる私たちは、今……互いに何を考えているんだろう。

　
｢……も、やめてっ……も、やだよっ…………う、｣

JM｢……やだ。……そんなこと言わないで、ヌナ。｣

　
泣き出す私は沢山の刺激にもう立ってられなくて、情けない表情のままジミン君を見上げて。
間違いだらけの展開に頭がパンクして、ぼろぼろと涙を溢せば
またちゅ、と厚ぼったくて暖かい唇に掬われる。

何を言っても互いに｢やだ｣ばっかりで。

埒が明かないやり取りにどうしていいかわからない私を彼は優しく抱きしめた。

　
JM｢……ヌナ。Aヌナ………好き。大好き。
やだって言わないで。俺はずっとヌナが好きだったんだよ。｣

　
腰ごと引き寄せられて、とんっとまた胸板に私の頬っぺたが当たり、耳元で囁かれた言葉の数々に目を見開いて。

だって……え、
いま、ジミン君なんて、……？

まさかのそれに私は戸惑わずにはいられなかった。

｢……っ……うそ……そんなのうそだっ、｣

　
JM｢うそじゃないし。
……好きだよ。順番もはじまりも全部はちゃめちゃだったけど
この気持ちは本当だよ。……今日はそれをちゃんと言いたくて会いに来たのに、まさか余計なイレギュラーに邪魔されたけど。
俺はAが好き。大好き。｣

　

　
……ジミン君が、私をすき、？

　