幸せって (ページ43)

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スーパーページ43

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今日の夜ご飯を考えながら
スーパーを歩いていると

「おねーさん、可愛いね、暇？」

聞き覚えのある声に振り返ると
マスクにサングラスを付けている怪しい男性

『健太』

「ちっばれるか」

『そりゃね』

「好きだね～健太のこと」

気づいてちゃんと振り返っただけ偉い、と思いながら、そんな言葉に素通りしようとすると

「夜ご飯？健太も一緒に食べたい
一緒に食べよ―よ、餃子一緒に作ろう」

「え、ねぇ」

「ねぇねぇ」

「無視とかやだ、ねぇ」

しつこくついてくる健太にしびれを切らし

『わかった、わかったから距離とってもらっていいかな、めっちゃみられてる』

「やった～」

大喜びの健太の姿をみながら、ここは東京のスーパー
ひとが少ないこの時間でよかったと安心

「え、ねぇスーパーここってことはさ
引っ越してないの？いや引っ越してるか、さすがに」

「近いところで転々としてるんだね」

「健太はずっと同じとこだよ」

1人でぶつぶつ話す健太の横で食材をかごに入れていく

「こんなのいかにもカップルって感じじゃない？」

「いや、夫婦か」

そんな健太の言葉に我に返りながら

『確かに、それは嫌かも』

『とりあえず離れて』

そんなAの言葉に少し距離をあけながら歩き

「なんか付き合ってた時はさ
撮られたくないからそうやって考えられたけど
今とか何もないから考えないよね～」

そう言いながら
材料を入れ終わったAのかごを取りレジへ向かう
お会計の終わったスーパーの袋を健太が持ち

「最近ちゃんと飯食ってんの？」

『ん～食べたいときは』

「健太、常にお腹空いてるのに」

『なんかもうご飯食べるなら寝たいかな～』

なんだかんだ話しながら一緒に帰る二人

そんな姿を

”翔平「あれ、健太さんじゃない」”
”翔吾「あ、ほんとだ、健太さん」”
”昂秀「あれ、Aさん！？」”
”龍「また付き合ったんですか？」”
”樹「」”
”翔平「いや、なんも言ってなかったけどなぁ」”
”慎「Aさんも彼氏いなさそうな感じでしたけど」”
”北人「え～あれから急接近しちゃった？」”
”昂秀「それはやばい」”
”龍「でも付き合ったら付き合ったで
健太さん言いそう」”
”翔吾「確かにね～」”

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