幸せって (ページ29)

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お疲れ様でしたページ29

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Amiさんとのインスタライブが終わって
事務所に寄り、変更台本を確認する

『え～明日の撮影めっちゃ変わってるやん～』

そう言いながらロッカーに入っていた
変更台本をパラパラと確認していると

「あ、さっきまでインスタライブしてた人だ」

その声に振り返ると
トレーニング室から歩いてくる樹くん

『お疲れ様～』

「お疲れ様です」

『インスタライブ、見てくれてたんや』

「みてましたよ、ちょっとですけど」

『こんな時間にジム？』

「そうです、終わったとこ」

『頑張ってるねぇ』

「LIVE前なんで
そんなことよりE-girls、お疲れ様でした
めっちゃ綺麗でした」

『え、、、ありがとう
ほんまにみてくれたんや』そう笑うと

「当り前じゃないですか
今ちょっと時間あります？」

『うん、もう帰るだけ』

「ちょっと待っててください」

そう言いロッカーへ向かう樹くんを横目に
近くのソファに座る

事務所とはいえ、もう日付が回りそうなこの時間
人もいないため、ゆっくり待っていると

「これ」と言いながら
綺麗に包装された箱を渡し、隣に腰かける樹くん

『なにこれ、プレゼントでしょうか』

「気持ちですけど」

『え～嬉しい、ありがとう』

紙袋を開けると
中には可愛らしいキーホルダーが

『え、可愛い～』

「Aさんすぐ落とし物するんで
鍵にでもつけといてください」

『まって、なにそれ』

怒りを向けるとふっと笑いながら

「呑みに行った帰り絶対、鍵探すじゃないですか」

『否定できない』

「まぁすごい量のプレゼントもらってると思うんで
そのうちの一つと思ってもらったら」

そう携帯を触りながら言う姿に

『へぇ～じゃあ付けんとこ～』

「それは本人の自由なんで」

『樹くんの色んな気持ちが
こもってると思ったのになぁ～』

と顔をのぞき込むと

「ほんとそういうところあざといですよね
こもってますよ、こもってます、つけてくださいね」

してやったりなAは
プレゼントを嬉しそうに紙袋へ

『ふふ』

そんな姿に釣られて微笑む

「後、みに来てくださって
ありがとうございました」

『え、なんかあったっけ』

「え、まじ？」

『え、ごめん』

こいつやば、みたいな顔をする樹に
”そんな顔しないでよぉ～”
と言いながら考えるが、何のことか思い出せず

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