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#10 ページ10
顧問「はーい、じゃあ、今日はここまでです。
下校時間気にしながら帰れよー」
その声と共に私は部室を飛び出た。
ここ最近、雄登を待たせてばっかりだから
今日こそは私のが先に待っていようと決めたのに…
足が遅いながらも
頑張って下駄箱へ向かった。
何故かすごく嫌な予感がしていた。
だからこそ私は早く雄登に会いたかった…
やっとの思いで下駄箱に着くと、
あ！
「ゆうっ…………」
あ、、、
見なきゃ良かった…
美咲先輩と雄登が一緒に喋っているのは
嫌だけど、少し慣れてきてはいた。
でも、キスなんて、見たくなかった…
あぁ、せっかくこの頃涙が出なくなってきたのにな…
浮「A先輩っ！」
そう言って私から2人が見えないように抱き寄せてくれた浮所くん…
私今、すごいみっともない姿を後輩に見られてるよね…
でも、そんなことわかんなくなるくらい
ショックで涙が止まらなかった…
浮「…また那須先輩のことで泣いてるんですか？」
私を無言で抱きしめてくれていた浮所くんが口を開いた。
「…ま、またって？」
浮「…覚えてないんですか？
1年ぐらい前、泣いてる先輩に俺がハンカチを渡したの…」
あ、あの時の…
中学生くん…
「…あ、あの人が浮所くんだったの？」
浮「はい…」
「…そっか…じゃあ私みっともない姿ばっか浮所くんに見られてるね…」
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作者名：来 | 作成日時：2018年12月23日 3時
