プロローグ ページ1
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太一は、私のことを『ヘンタイ』と言う。
いやあ…それは仕方がないことだよ。
だって私は可愛い太一のことが大好きですから。
あ、恋愛感情かは置いといてね。
「太一、腰細いね。抱きついていい?」
「セクハラっすわ」
そうやって、たまに毒舌なところも嫌いじゃない。
むしろ大好物です。ご馳走さま。
「うわあ…貧相」
「ちょっと私の胸見ながら言わないで!」
ただ、ひとつだけ文句を言うならば、
太一もなかなかの『ヘンタイ』だと私は思うよ。
「ねえねえ、たい」
「イヤっす」
「ちいーー……」
私たちは恋人同士ではないし部活も違う。
学年も違う。
ただの先輩と後輩の関係、それだけだ。
「やだ、へんたい」
「ばっ、太一に言われたくない!」
だけど、
「たーいちーーっ!!」
「はいはい、ちゃんと居ますよ」
そんな関係だからこそ何か萌えるんだと思う。
あ、間違えた。燃えるんだと思う。
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作者名:nome. | 作成日時:2017年2月12日 0時