隣人猫【YG】 (ページ43)

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元々勉強は数学以外できる方で、1週間あれば復習できた。

残りの2週間は全力で数学に注いだ。

数学担当の先生が隣にいる事であれば、何時でも聞きに行けるんだけど、それはなんか卑怯だなと思ったから、分からない所はまとめて放課後先生に聞きに行った。

そしてテスト日当日、次の科目が数学になれば必死に公式を覚えて、解き方を参考書の答えを見ながら一緒に解いていけば、大抵の事はわかった気がした。

時間になって解き出せば、するすると解けていって、自分数学できてる！と感激しながら、裏面の問題も解いていった。

なんと驚く事に全問埋められた。

間違いが無いか、時間になるまで何回も見直しした。

テスト返却日当日。

国語、化学、地理、英語、、、と数学以外の教科の答案用紙を返され、点数をみれば全部80点超えだった。

いよいよ最後の答案用紙。

名前を呼ばれテストを受け取って、即座に半分におって、予め用意しておいた問題用紙の中に入れた。

数日前に一緒に見ようと先生と約束した。

先生は点数が何点か知ってると思うけど、デートの破滅がかかっている危機だからか、1人で見るのは怖かったから、そう約束した。

テスト期間だったから今日までバイトは休み。

家で晩御飯を作りながら先生を待っていれば、インターホンが鳴った。

玄関前にいたのは当然先生で、一度家に帰ったのかスウェット姿だった。

一緒に晩御飯食べて、私が食器を洗っている中、先生はテレビに夢中だった。

そんなに夢中になるものなんてなんだ？と思って背伸びして前かがみになって見れば、猫特集だった。

、、なるほどね。

私は洗い終わって、自分の部屋からテストを持ってソファの下に座る先生の前に凭れ掛かるように座った。

すっかりここが定位置になり、逆に2人で並んで座る方が違和感しか無かった。

『さぁ、持ってきましたよ。』

そう言えばテレビの電源を消して、私を後ろから覆い被さるように抱きしめた。

『ううう緊張する、、、ユンギさん点数どうしでしたか？良かったですか？悪かったですか？』

YG｢、、さあ、どうだろうね？｣

ユンギさんの顔をみればニタニタして、ほらっなんて言って私の肩に顎を乗せテストを開くのを待っていた。

私はドキッドキッと心臓をバクバクさせながらゆっくりとテストを開いた。

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