同級生の本丸に鶴丸国永として顕現した【刀剣乱舞】【鶴丸国永成り代わり】

鶴が五十七羽 ページ18

彩音side

もうすぐで三時間経つな……
ずっと此処で待っていて分かった
新しい刀は大太刀だ

彩「まぁ死んでも悔いなしって感じにはならないけど…」

悔いがないどころか
悔いしかないのだ
だってまだ、粟田口の皆に一期一振を迎えさせていない

光忠に太鼓鐘貞宗を迎えさせていない
蜂須賀に浦島虎徹を迎えさせてない
新選組の皆に長曽祢虎徹を迎えさせていない

叶えてあげたい
けれど、それは叶わない
まぁ私の運の問題だった

彩「投げ出して死ぬってのは納得しないだろうな」

三時間経ち、大太刀が目の前にある
とても大きく、人間が持てるものでは無さそうだ
これで斬られたら一溜りもないな

彩「顕現せよ、新たな刀剣男士よ…」

まずは攻撃されるんだろうな
大太刀には大太刀が良いのだろう
けれど、私は大太刀なんて扱えない

彩「さぁてと…どうしたものかな」

光の中から先程の大太刀が振り上げられる
予想はしていたしどうにでもなる
問題は生きるか死ぬかだ

？「主！」

まるで叫びかのように鍛刀部屋に入って来たのは
光忠と国永と石切丸さんだった
さっきの叫びは光忠かな

燭「主大丈夫!?何で避けようとしなかったの!?」

彩「大太刀を顕現させるのは疲れるのではないか？」

燭「巫山戯てる場合じゃないよ！もう！」

「こりゃ驚いたな！大太刀が目の前にあるのに逃げようとしないとは！」

石「加持祈祷をしたら本当に来てしまったね…済まないね主」

怒る者、面白がる者、謝る者
皆それぞれか
みんな違ってみんないいと言うしな

彩「構わんさ、私は私のやりたい事をしただけさ」

顕現させた大太刀の刀剣男士は
『太郎太刀』だった
そりゃ大きい筈だよな

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