小人の彼女 2

お食事 ページ1

この日が、ついに来てしまいました。


WZ｢わりぃ、待たせた｣

『大丈夫！』

WZ｢ん、メニューとか見た…って、

なんかいつもと格好違う？｣

『え、あ、えっと、これはその、』

WZ｢いや落ち着け？｣


余裕ありげに笑うイ・ジフン

シンプルにムカつく


こっちはなあ…この前のこと気にしてんだよ…



この前とは、イ・ジフンを除く96lineの3人と

話していた時のことだ。ウォヌさん曰く

｢今のジフンを完全に否定する言葉｣を

聞かれてしまい、今日の約束もドタキャンを

真剣に悩んだぐらい気まずい思いを

していたのだが、彼はいつも通り。本当に嫌に

なる。


『ジュンさんがいきなり通販の荷物を抱えて

うちに来まして…何かと思ったら全部私の

ために買ってきたと…』

WZ｢はあ…あいつ何やってんだ…｣


はい、私もそう思います。


96lineの方々はあの言葉をきかれてしまった

ことに罪悪感を覚えたと同時に、謎の責任感が

芽生えてしまったらしく、一緒に食事に行く

ことを誤って口に出してしまったが最後、

暴走し始めた。




HS｢よっしゃあ！このスニョン様がジフン

好みの服装をアドバイスしてやる！！｣

WN｢ん〜、口説き文句でも用意しとく？

なんだかんだジフンってそういうの弱そう｣

JN｢ジフンは絶対薄紫に白ラインの

ワンピースだよ！！｣



スニョンさんはまるで信用ならないし

ウォヌさんは要らぬお世話過ぎるし

ジュンさんに関しては具体的過ぎそれ絶対

モデルいるでしょ状態。



『結構です！』


そう突っぱねたのに、その2日後ジュンさんは

靴や帽子まで合わせたトータル

コーディネートを3セット私の家に持ってきた。


いや、暇人過ぎません？


『女物なんて要らないからと言われたら

断るに断れないし、こんな綺麗な格好

こういう時しか出来ないからね』


いつもはシャツにジーパン。

シンプルイズザベストだ。


WZ｢ふーん…まあ、良いんじゃねえの｣

『ども、』


格好違うのはすぐ気付く癖に、褒めるのは

素っ気ないとか、なんか凄くイ・ジフンらしい



まあ、これでべた褒めされたら反応に

困るけどね。


WZ｢ん、じゃあまあ適当に頼んじゃって良い？｣

『あ、うん。お任せします』

WZ｢おっけ。酒飲まないよな？｣

『うん、大丈夫』


彼の格好は大きめの白シャツにスキニー

ジーンズ。いつもの私と大差ないのになんで

洒落て見えるんだろう。不平等だ。



広くあいた首もとから覗く鎖骨は

直視出来なかった。

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