小人の彼女 2

可愛い人 ページ22

『いえ、まあ…』


お、女って…

ジョンハンさん大人だ…



随分間抜けな顔をしていたのだろう、

ジョンハンさんは私を鼻で笑ってから、急に

真面目な顔になった。


JH｢この前はありがとな。色々反省したから。

もう同じ轍は踏まない｣

『あ、いや全然、大したことないので。

あれからその、大丈夫なんですか？相手の

方とは…』

JH｢ああ。泣きつかれてスンチョルの話とか

ジスの話とかしてやってたけど、きっぱり縁を

切ったから｣

『そうですか…』


詳しい事情を知っているわけじゃない。

でもジョンハンさんの苦笑いで、事の複雑さは

感じとれた。


『何かあったらききますからね。もう一人で

抱え込んじゃ駄目ですよ！』

JH｢お、なかなか言うじゃん｣



ジョンハンさんは優しい笑顔だった。




SG｢冷えピタ持ってきましたよー！他にも

ミンギュヒョンが色々持たせてくれました｣

JH｢ん、じゃあこれ貼って、大人しく寝ろ｣

『はい』

SG｢あとヒョン、ジフニヒョンが何故かもう

いてですね、会っちゃったんですけど…｣

JH｢はあ？？？

うっわめんどくさ…｣

『なんでですか？』

SG｢ヌナ〜ヌナからも言ってやって下さいよ、

ヒョン本当に面倒くさいんです。身体強い

僕逹が行くって決まった後もごねてるし、

マネヒョンと一緒になって近付きすぎるなだの

二人になるなだの口煩くて…｣

『へ、へえ…』

JH｢笑ってんじゃねえよお前調子乗んな｣

『すみません、でもなんか可愛くて…ふふっ』



全然想像出来ないし意外だけど、イ・ジフン

そんなことするんだ、可愛い。


SG｢全く、僕逹の気持ちも考えて下さいよ！｣

JH｢はあ…じゃあまあ、あんまり長居すると

あいつ拗ねるしそろそろ帰るか｣

SG｢ですね！ヌナお大事に。お粥とミンギュ

ヒョンからのゼリーとか、纏めてリビングに

置いてあるんで良かったら食べて下さいね｣

JH｢ん、ゆっくり休めよ｣

『はい、本当にありがとうございます』



二人が帰った後、寝つけなかったので

リビングに行くと、確かにお粥とゼリーが

置いてあった。



『…ん？』



ゼリーの袋にメモが入っていた。

ミンギュさんかな。









"あんまり心配かけんなよ、バカ"

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