大人びた弟 DK ページ8
なんとなくだが、察していた。
ヒョンがあそこまで必死になる理由。
俺が知っているジスヒョンは、
優しくて言葉が柔らかくて、弟達の話を
いつもきいてくれて、俺が言葉に詰まっても
何も言わず待っててくれる穏やかさがある、
そんな人。
そりゃあ人間だから機嫌が悪い時だって
あるし、意地悪を言う時もあるけれど、
その瞳はいつも穏やかなんだ。
そんなヒョンが、Aさんの前だと
揺れていた。
どうにかして助けてあげたい、そう思うけど、
事情をよく知らない奴に色々言われるのも
癪だろう。
実際に100%確信を持っているわけではない。
DK「でも多分、そうなんだろうなあ…」
VN「…ヒョン？」
呟きを拾ったのは同室の弟。
パソコンで何か作業をしていたようだが、
邪魔してしまったらしい。
DK「ああ、ごめん。独り言」
VN「珍しいですね」
DK「…独り言が？」
そんなことない気がするけど。
VN「いえ、さっきからため息多いから」
DK「ああ…」
ため息をつきたくもなるさ。
DK「自分がもどかしくて堪らないんだよね」
悪いな、と思ったがつい弱音を
はいてしまった。
VN「もどかしい、ですか」
彼は目を丸くした。
何か驚かせること言ったかな。
DK「自分に出来ることがなくてさ」
ハンソルは少し固まった後ゆっくりと口を
開いた。
VN「決めつける必要、ないと思いますけどね。
俺が思うに、ヒョンは自分をもっと信じても
良いと思います。それだけで悩みが減るなら、
良いじゃないですか。もっと自信持ったって」
彼は小さく笑みを浮かべた。
DK「そっ、か…」
急に体が軽くなった気がして、
その後いくつか世間話をしてから切り出した。
DK「ねえハンソラ」
VN「はい」
DK「最近のジスヒョン、どう思う？」
言った途端、彼は笑い出した。
DK「なんだよ」
VN「ヒョン、ヒョンは何気なさを
出したかったのかもしれないけど、
それじゃあジスヒョンのことで悩んでるのが
丸分かりだよ」
ええ…俺なりに精一杯誤魔化したつもり
だったのに。
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まーまや - めっちゃよかった、、！けど結局くっつかないまま終わったから煮えきらない泣でも、お疲れ様でした (2020年9月22日 7時) (
レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
まーまや - ふぁぁ。。主様のセンスを感じたのが、契約書の条件の最後にメンバーと仲良くすること、って言うのが間を開けて下の段に書いてあった(語彙力)のがセンスの塊だと思いました (2020年9月22日 6時) (レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - ユジンさん» コメありがとうございます、最後まで読んで下さりありがとうございました！そう言って頂けて本当に嬉しいです！ (2018年9月4日 15時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - りんかさん» コメ嬉しいです！！長い間お付き合いありがとうございました！！ (2018年9月4日 15時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ユジン(プロフ) - 完結お疲れ様です、この2人の距離感がすごく好きでいつも更新を楽しみにしてました、。 (2018年9月2日 0時) (レス) id: 74ca2245ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずテム
| 作成日時：2018年6月13日 20時
