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優しさ ページ4

しばらくその場を動けずにいたら、

優しい声が降ってきた。



DK「あの…大丈夫、ですか?」

『…大丈夫です』

DK「あの、うちのヒョンがごめ

『謝らないで下さい』


悪くない。

ソクミンさんは、何一つ悪くないんだ。


"滅多に熱くならない奴が、

メンバー守るために必死になってんの。"


多分、ホン・ジスも。

伝え方には悪意があるけど、

間違ってはいない。



じゃあ、悪いのは、


DK「너무 예뻐서 너무너무 고와서

부서질 것 같았던

그 추억들을 간직하고 있다면」


『…え?』


ふわっと自然に耳に入ってきたのは、

まるで空気に溶け込んでいたような、

そんな歌声。


思わず振り返ってしまった。

そこには苦笑いを浮かべているソクミンさん。

彼は慌てたように目を泳がせていて、

視線はぶつからなかった。


『今のって、』

DK「ごめんなさい、どうにかして

元気づけられないかと思って、それで、

咄嗟に出てきたのが歌で、なんかすみません、

俺、空気読めなくて」

『いや、えっと、そうじゃなくて。

…凄く、お上手ですね』


ささくれだった心が、

いつの間にか静まっていた。



DK「俺には、これしかないので」

『これしか、なんて言わないで下さい!

今ので私、凄く、凄く…えっと、』


もどかしい、言葉にならない感情。

自分でもいらいらするのに、

ソクミンさんは穏やかな表情で次の言葉を

待ってくれていて、自然に肩の力が抜けた。


『凄く、安心しました』


不思議だ。さっきまで泣きそうで

堪らなかったのに、今は笑えてる。



DK「…それは良かったです」


ソクミンさんは目尻をくしゃりとさせて

笑った。


『あの、さっきのことは、』

DK「もちろん誰にも言いませんよ。

俺とジスヒョン以外はいなかったので、

安心して下さい」

『ありがとうございます』


付き合いは浅いのに、迷うことなく

信じることが出来た。


DK「何かあったら、いつでもききますからね」



人の優しさに涙が出そうになるのは

初めてだった。

イ・ソクミン→←バカみたい



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まーまや - めっちゃよかった、、!けど結局くっつかないまま終わったから煮えきらない泣でも、お疲れ様でした (2020年9月22日 7時) (レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
まーまや - ふぁぁ。。主様のセンスを感じたのが、契約書の条件の最後にメンバーと仲良くすること、って言うのが間を開けて下の段に書いてあった(語彙力)のがセンスの塊だと思いました (2020年9月22日 6時) (レス) id: 54f59f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - ユジンさん» コメありがとうございます、最後まで読んで下さりありがとうございました!そう言って頂けて本当に嬉しいです! (2018年9月4日 15時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - りんかさん» コメ嬉しいです!!長い間お付き合いありがとうございました!! (2018年9月4日 15時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ユジン(プロフ) - 完結お疲れ様です、この2人の距離感がすごく好きでいつも更新を楽しみにしてました、。 (2018年9月2日 0時) (レス) id: 74ca2245ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずテム | 作成日時:2018年6月13日 20時

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