小人の家政婦 2

キャパオーバー ページ29

「よし、自己紹介は終わったな。

ジフンとウォヌ以外も覚えてやれよ」

『え、ちょ、何言ってらっしゃるのか、え』


予想外過ぎる言葉に慌てると

マネージャーさんはにやっと笑った。


なんだこの人意地が悪い…


「俺もう行くからスンチョル後よろしく」

SC「分かりました」

『じゃあ私も…』

「いや夕飯出来てないだろ作ってやれよ」

『はい…』


残されるのか…

接触禁止がなくなっても避けれるだろうと

思ってたのに…初日からきつすぎる…


MG「ヌナ俺も手伝いますよ！」


そういうことではないんですよミンギュさん…


マネージャーさんが出ていくと、メンバーは

私から視線を外し自由に過ごし始めた




……と思いきや。



HS「AさんってSEVENTEENどれぐらい

知っているんですか？」

SG「ヌナってどこの出身なんですか？」

DN「僕の名前も覚えて下さいね…？」

MG「ヌナの料理めっちゃ好きなんですよ！

教えて欲しいです！！！」

JN「僕のこと知らなかったの？ほんとに？？」

MH「ジュニヒョンそういうの恥ずかしいんで

辞めて下さい」


『あ、えっと…』



駄目だ完全にキャパオーバー。

打ち解けようという善意からの

行動だということは分かるのだが、

勢いが凄すぎる。


まあミンハオさんは私に気を遣うというよりは

お兄さんのお世話係感が強いけれども。

そしてマンネくんはかわいすぎか。


さっきまで冷たいイ・ジフンに寂しさを

覚えていたけれど、今は無干渉の彼がとても

有難い。

歳上の方々とウォヌさん、ハンソルさんも

然りだ。

私を囲む輪の一歩外でにこにこしている

ソクミンさんも控えめな優しさは

伝わってくるけれど、出来れば助けて頂きたい



『えっと…質問は出来れば一人づつだと

助かります…』

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