パニック ページ11
タクシーはすぐ捕まり、
事務所には驚くほどスムーズに着いた。
さっきの番号に電話をかける。
『もしもし、着きましたけど。』
「おお！ありがとう！」
『どうすれば良いですか？』
「え？うーん、取りに行きたい所なんだけど
今手が離せないんだよね、
受付に話通しとくから入ってきてくれる？
2階の練習室にいるから。
携帯が忘れものって絶対言うなよ！」
手は離せないのに受付に話を通すのは
出来るのか。
２階の練習室ってなんてアバウトな。
なんで携帯って知られちゃだめなのか。
色々言いたいことはあったが、
１回来たことがあったので躊躇はせず
ドアを開けた。
『すみません、』
「あ、忘れものの。」
『はい、マネージャーさんに
届けに来ました。』
今思ったけどこの受付の人に
預ければ良いんじゃないのか？
「お名前書いていただけますか？」
『わ、分かりました。』
名前を書かされるなんて
きいてないぞマネージャー。
動揺して字が汚かった。
「どうぞお入りください。」
『失礼します。』
受付横の階段を示され、素直にのぼった。
練習室は…
『…えー。』
2階は非常にシンプルなつくりだった。
のぼってすぐに長机が置いてあるスペースが
あり、壁にドアが6つ並んでいるだけ。
そう、並んでいるだけなのだが。
6つ中4つには会議室やら収録室やら
ドアに名前がついている。
しかし練習室と書かれたドアはない。
つまり名前のない2つのドアの内
どちらかが練習室という訳だ。
…いやこれは嫌がらせだろ。
『…はぁ。』
私が到着したことは知っているんだし
出てくるのを待つか？
でも誰か来たらどう説明するんだ。
完全に不審者だろ。
困ったな…
周りを気にしつつ立ち尽くしていたら、
目の前のドアから音楽がきこえてきた。
大勢の男の声にだんっ、だんっ、という足音も
加わる。
いかにも練習室っぽいサウンド…
こっちの部屋な気がする。
もう1つの名前のない部屋からは
特に物音が聞こえてこないから、
練習室っぽくないし。
そう推理した時、階段から足音がきこえた。
ま、まずい。
ドアの前で仁王立ちしているこの状態は
非常に怪しいだろう。
焦りで若干パニックになった私は
勢いに任せ練習室っぽいドアをノックした。
もう仕方がない！
この部屋にかけよう！
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ゆずテム(プロフ) - monoさん» monoさんお久しぶりです、またコメント頂けて嬉しいです。本当に嬉しいお言葉ありがとうございます！ご期待におこたえできるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (2018年3月1日 9時) (
レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - リオナさん» そうやって言っていただけてこちらこそ本当に本当に嬉しいです！お待たせしてすみませんでした。ありがとうございます頑張ります！ (2018年3月1日 9時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - おかえりなさい…！！(；ω；)「小人の家政婦」が更新されましたと書いてあるのを見て本当に嬉しかったです。そして更新再開ありがとうございます！難しいことは言えませんが、1番に私はゆずテムさんが書くこの作品が大好きです！！これからも更新楽しみに待ってます！ (2018年3月1日 8時) (レス) id: 8b60b44980 (このIDを非表示/違反報告)
リオナ(プロフ) - ずっと待ってました！更新再開してくれてありがとうございます！とても嬉しいです！ほんとに好きな話なのでこれから楽しみです。応援してます。 (2018年3月1日 0時) (レス) id: cf12ec0e18 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずテム(プロフ) - さんそさん» お礼を言いたいのはこちらの方です…ありがとうございます！！！精一杯頑張りますのでよろしくおねがいします！！！ (2018年2月28日 22時) (レス) id: 9c2c49a1ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずテム
| 作成日時：2017年7月24日 17時
