ご ページ5
「…え？」
「うん？」
なんか拍子抜けしてる。
「あれやってよあれ。ご飯にする？お風呂にする？ってやつ」
「やってもいいけど、ご飯はおつまみぐらいしかないしお風呂は溜めてないから選択肢消去法でわ･た･し？♡になっちゃうけど」
真顔のわたしの返事に、あっはあって笑う。だいすきな顔。
スーツから着替えてスウェットになった翔くんはよっこいしょとソファに座る。わたしの隣。
「泊まってくでしょ」
左耳から入ってくる声が好きすぎてどうしようもない。だめだなあわたし。酔いが回ってる。
思考回路デレデレだもん。
翔くんだって、頑張って早く帰ってきてくれたでしょ。
ごめんねとか、面倒くさいことはいわないから。好きなの。好きだ。
「…しょ、くん？」
「ん？」
「あのねえ今日、本社の偉い人がきてね？わたしらのフロアに」
「ん」
「酔ってたみたいで…昼間っからだよ？そんで対応したのがたまたま若い新人の男の子で、機嫌損ねちゃったみたいで。暴れだすしさあ…大変だった」
「うん」
「…そんで、ね？そいつ…そいつゆっちゃった。ふふ…そいつうるさいからさあ従業員めちゃくちゃに言って。裏に連れてってさあお客様いるから。そいつにわたしなんて言われたと思う？」
「…なんて？」
「よく見たらかわいいね、三万でどう？って」
「………」
「……笑っちゃいそうになった。てか笑った。ひどくない？ほんと」
「………」
「あの人、奥さんも子供もいるの。そんでわたし。愛人候補？三万で」
「……そっか」
翔くん、三万は安すぎだろってわたしを抱きしめた。暖い。涙出そう。
情けなくて、わたし。
「…翔くんは、三千円でいいからね？」
「金とんのかよ」
「格安サービス」
乾いた声で笑った。
…翔くん。
…翔くん、手が、痛いよ？
不思議と逃げたいって気はしなかった。
でも翔くんの顔が見たくて胸を押した。
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なおたろ(プロフ) - 初めまして♪君が僕がからこちらに来ました。あちらでも更新のたびに涙目ですが、こちらはまた違った涙が！ホントに翔さんが翔さんで素敵です！Hさんのお話に会えて嬉しいです♪ (2015年2月2日 20時) (
レス) id: 8953fe45d7 (このIDを非表示/違反報告)
H(プロフ) - にのみぃさん» コメントありがとうございます。そそそんな号泣なんて、もったいないお言葉(照)是非別の作品も覗いていってやってください！ (2015年1月30日 21時) (レス) id: 4c1243328c (このIDを非表示/違反報告)
H(プロフ) - いくさん» コメントありがとうございます。翔さんかっこいいですよねええ(泣)わたしも書きながら惚れてました(泣)次の作品もよかったら見てやってください！ (2015年1月30日 21時) (レス) id: 4c1243328c (このIDを非表示/違反報告)
H(プロフ) - 咲羽さん» コメントありがとうございます。わたし自身キュンキュンしながら書いているのでとっても嬉しい感想です！別の作品でお会いできるのを期待しています。 (2015年1月30日 21時) (レス) id: 4c1243328c (このIDを非表示/違反報告)
にのみぃ(プロフ) - はじめまして!! 一気に読ませて頂きました。 胸キュンキュン!!し過ぎて痛いです!! マジでキュン死するかと思いました(笑) 気付けば号泣… こんな素敵な、好みドストライクな作品に出会えて良かったです!! これからも頑張ってください♪ (2015年1月14日 14時) (携帯から) (レス) id: 91727ded69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H | 作成日時：2014年12月30日 20時
