隠しきれない本音 ページ27
｢や、なんか謝ってばっかだけど、ごめん。｣
英は最初にそう言った。
確かにこの頃よく謝られるけど、それは私がいつも空回りしているからこそのもの。
私が悪いのだ、と考えながら話を聞く。
｢何から言ったら良いかわかんないんだけど…
まずは最近出回ってる俺とシイナの話だよな。
こっからまず弁解する。｣
耳元で言われると頭がふわふわしてくるのでやめて欲しい。
いやいやだめ、なに変態的になってるの。
英がせっかくちゃんと話そうとしてくれてるのに。
｢俺、Aが好きすぎて。｣
何を言われるかドキドキしながら聞いていたのに、
またもこんな惚気けたことを言われちゃあ驚いてしまう。
『…どゆこと？』
｢もうすぐクリスマスあるし、プレゼント買いたかったんだけど…
去年も一昨年も何もやれなかったから。｣
去年、一昨年と思い出せるのは、彼がレイジ様の話を延々としていたことだった。
そうだなぁ、プレゼントとか貰えなかったなぁ。
1人で浮かれて2年連続ガックリして帰ったっけ。
｢シイナだったらAと仲良いし、プレゼント買いに行くの“付き合って”貰えると思ったんだ。
そんで、なかなか決まんなくて何回か付き合って貰った。｣
この言葉を聞いて、私はピンと来た。
何日か前に聞いた2人の会話。
“｢だから、また付き合ってよ。｣”
この付き合ってっていうの、私へのプレゼント買いに行くのに付き合ってって意味だったんだ…。
勘違いしていた自分が恥ずかしくなって、視線をチラチラと何度も移動させる。
｢でもアイツはAにバレたらまた妬いちゃうよって心配してたんだ。
でも俺、Aに喜んで欲しくて無理やりこじつけた。
そしたらアイツ今度悪口言われ始めて。｣
反省してるし、ちゃんと他の奴らにも弁解した。
そう英は言った。
…私もシイナのこと他の子達に誤解だって言えて良かった。
でも疑ったことは一瞬たりともあったから、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
｢Aも辛かっただろ、ごめん。ほんと。｣
付け足してそう声をかけてくれる英。
｢色んな人に誤解されて、もしAにまで…って思ったら自分に腹たってきたんだ。
最近元気無いしさ。｣
…ちゃんと見ててくれたんだ、私のこと。
それだけでもう充分だった。
｢もうさ…｣
英が抱きしめる力を強くして、今よりもっと密着する形になった。
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yuiki(プロフ) - 雪見ユキバさん» うわああありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年11月27日 17時) (
レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
雪見ユキバ(プロフ) - もう好き…大好き…更新頑張ってください…いつまでも待ってますんで… (2019年11月27日 16時) (レス) id: 29b8aaca97 (このIDを非表示/違反報告)
yuiki(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます…！更新ペースあげられるように頑張りますっ (2019年11月25日 17時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - 国見氏かわえぇです…次も楽しみにしてまっす (2019年11月25日 16時) (レス) id: 755c13a381 (このIDを非表示/違反報告)
yuiki(プロフ) - 妖精さん» そう言って貰えるとすごく嬉しいです！！先の展開はまだ分からないので、是非読み続けて下さい！ (2019年11月12日 4時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yuiki | 作成日時：2019年10月27日 7時
