及川さんが毎日かまってくるんで彼氏作りました。

感謝 ページ4

試合終了後、お疲れ様会ということで烏野高校とみんなでご飯を食べました。






西谷くん…

かっこいいなぁ…






西谷くんは結構フレンドリーで、青城の選手ともすぐに仲良くなっていた。

おまけにわかったことが一つ。






西谷くん、清水さんのことが好きみたい。



清水さん、３年で美人で大人っぽいもんな。
私なんか相手にされないよね。



田中くんと一緒にアピってるのはわかるけど、



それは単なる憧れじゃなくて



本気で好きなことくらい



見れば誰だってわかるよ…






清水さんの前だけでは、ほら。


あんなに笑顔だ。






「君 烏野のマネ？かわいいね〜」






及川さんは相変わらずいつもの調子で女子に絡む。


及川さんも及川さんよっ！


好きな人がいるなら他の異性にはあまり関わらないはずよ。


やっぱり、私のことなんて好きじゃないでしょ。


その様子を見ていると、






「な〜に？A、妬いてんの？((ﾆﾔ」






調子の良いこと言っちゃって。

私は真顔で即答。






『妬いてません。誤解しないでください。』






どうだっ、これならあなたに興味が無いことありありとわかるでしょう！

これで及川さんも諦めてくれるはず…！


と思ったその瞬間、及川さんはふと真顔になってこっちにやってきた。






「…？？」






すると及川さんは私の顎をクイｯと上にあげて、自分の顔に近づける。






え！？何が起こってるの！？

わけがわからず私は赤面。






「…ふふっ」






…え？






「いや、なんかこういうこと慣れてないAちゃん、照れてて可愛いなぁって。」






耳元でそうささやかれ、私の心臓はもう爆発寸前！！


もちろん、これを見ていた烏野＆青城の人たちは唖然としていた。






「えぇっ、お前らそんな関係だったの！？」






まぁそりゃ、勘違いする人も多いよね。






端から見たら、イチャイチャしてるリア充にしか見えないもん。






及川さんは私との関係を言わずに






「さ、今日はみんなで連絡先交換してお開きにしましょう！」






と言った。






無視されている岩泉さんには可哀想だと思いながらも




西谷くんとLINEできるようになった…


凄く嬉しい、ありがとね及川さん。


西谷くんに好きな人がいるとしても、とっても嬉しい。




感謝の気持ちが芽生えた。








そんなAを見ていた及川。


一瞬だけ悲しそうな顔をしたことには、誰も気づいていない。

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