33.そこに心が在るから。 ページ34
花巻side
「まつかわぁ、新発売のいちごシュー買って。」
「可愛いセリフ言っといて可愛くないからヤダ。」
「あ、そういう問題なの?」
岩泉が告白しない宣言をした翌日の昼休み、
俺と松川は購買まで足を運んでいた。
結局いつものシュークリームを自分で買った。
そして俺達は、何故だか中庭に沿う廊下を歩いていた。
「いや、なんでこっちまで来たんだろ。」
「…しっかし運命だよな。」
そこは人があまり通らないところ。
真剣な話をするには最適な場所である。
俺達は見たんだ。
『負けちゃっ、た…!』
Aが泣きながらバレー部を語ってくれているところを。
『でもね、でも、選手たちには失礼だけど…
すごくいい思い出になったんだ。』
俺達とのことがいい思い出って言ってくれているところを。
『またみんなのバレー、みたいよ…
みんなと居たかったよ…!』
選手だけじゃなく、マネージャーだってバレーに力を注いでいたことも知った。
「……コイツ、借りていい?」
俺は我慢ができず、話を聞いてあげたくなったんだ。
「どうぞ。あたしよりAの話を聞いてあげられるの、バレー部のみなさんだもんね。」
『…貴大?一静くんまで?』
Aの隣で話を聞いていた女子に許可を貰い、俺達が変わって話を聞くことにした。
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yuiki(プロフ) - 紫蘇さん» ありがとうございます!男の子視点だったので感情移入しやすい作品を作りたかったので! (2020年1月12日 21時) (レス) id: ecc4c0e98e (このIDを非表示/違反報告)
紫蘇 - 泣きました、めっちゃ良かったです(T−T) (2020年1月12日 21時) (レス) id: 7a199b70b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yuiki | 作成日時:2019年7月16日 10時