91話 ページ41
・
ホ「…それで、話というのは？」
「はは、そんな急かさないでよ。荼毘も居るんだし」
荼「なんで俺まで…？」
あの後、デストロから防音室が無いかを聞いた所案外すぐ近くにあったため
広場から比較的近い所の室内で、俺と燈矢、そしてホークスの三人で向かいあっていた。
ホークスを先に部屋に入らせ、その次に燈矢、最後に俺という順で入る。
鍵を閉めて、完全に部屋の中心へは行かずに扉の前で話を始める。
この部屋に窓なんて無い。
あるのは出入りを行う、俺の後ろにある扉だけだった。
「まずその前に…ね、荼毘。
まだ必要？」
荼「！……さァな、アンタの好きにしろ」
「ふは、その答えが聞けたならオッケーだ。」
俺の燈矢の会話が呑み込めないのか、頭にハテナを浮かべるホークス。
別にお前のことも嫌いじゃないんだけどな…なんでだろうな。
ヒーローってだけで、寒気がするし殺したくなるんだ。
結局アイツは、最終的に個性無くなるんだし…今居なくても問題ないだろ？
な、問題ないよな？別に要らないよな？？
「なァ、No.2…壇上に居たメンバー、覚えてるか」
ホ「…君たちヴィラン連合と、異能解放軍の人たちだよね？」
「正解。
じゃあ、あの中で本来ならここに居るべき人間じゃないのはだァれだ。」
俺の言葉に、ホークスは動揺こそ表情に出さないが
変わらず真顔のまま、俺の瞳を見つめる。
いつもなら軽快に発せられる軽口も、今日はないようだった。
ホ「……トガヒミコの隣に居た2人…あの子たち、雄英高校の生徒ですよね？」
「………うん、君の言う通りだ。」
肯定を表せば、ホークスは羽を一本持ち、それを刃のようにして俺の首にあてがった。
その行動を見た燈矢がすぐさま反応しようとしたが、何もしない俺を見て我に返ったようだ。
ホ「彼らを、どうしたんだ。あの子たちは元々ヒーロー志望だったはずだ。」
「いやいや、待て待て。お前の認識が間違ってるよ。
アイツらはヒーロー志望なんかじゃない。」
ホ「…爆豪くんなんて、お前らに攫われた身のはず…赤髪の彼も、爆豪くんを助けるために動いたはずだ。そんな2人がヴィランだなんて…」
「それがあり得るんだよ？…本当、ヒーローは本当に見るべき人間を見ずに、
必要のない人間しか見ていない。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこらへんの草 - うぁ好き (3月19日 21時) (
レス) @page35 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます！！いや本当に…ない想像力と文才で必死に頑張っております笑 応援ありがとうございます、頑張ります！！！！！ (3月10日 18時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - ヤバい…最高すぎる、、！続き楽しみにしてます^^ (3月9日 21時) (レス) @page27 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - おこたむしそるふさん» コメントありがとうございます！！いや本当に、自分の読みたかったお話をまんま文章に載せているだけで…そんな…有り得ないお話でも、占ツクでは叶えられるのが素晴らしいです…！！応援ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (3月5日 23時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
おこたむしそるふ(プロフ) - こんな話が見たかったんです…マジで好きです。おもしろ度投票毎回更新される度に無効なのに押してます笑頑張ってください！ (3月5日 23時) (レス) @page25 id: 20244b433c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鼓草 | 作成日時：2024年2月18日 2時
