83話 ページ33
・
思わず泣きそうになってしまったのは、俺だけの秘密だ。
俺が転生者であることを打ち明け、本当はあの時救うこともできたと話せば
失望されると思ったのだ。
あの時救ってくれたら、あんな苦しい想いをしなくても済んだのに、って。
そう言われると思っていた。
でも、実際は違った。
俺が思っている以上に、コイツらは俺のことが大好きで
思っている以上に、ヴィランに染まっていたらしい。
「…正直、この先の未来は俺にも予測できない。
俺が今まで散々壊してきたから。
それでも、俺についてきてくれるか。」
仲間たちにそう告げれば、皆頷いてくれた。
それに安心しながらも、ドクターの方を向いた。
ドク「通りで何か変じゃと思ったら…まぁいいわい。
それで？この後はどうするんじゃ？」
「この後はとりあえず戻るよ。
マキアとも、いろいろ話したいからな。」
燈「じゃあ俺は別行動するよ。良い仲間ができそうなんだ、そっちに時間を使いたい。
いいだろ？」
「あ〜、待て。お前の言ういい仲間ってアイツか？」
俺は燈矢に制止を入れる。
きっと燈矢が仲間に入れようとしているのはホークスのことだ。
仲間に入れる気は無い。
燈「…Aには全部バレてるよな。あぁ、アイツだ。」
「アイツは後に裏切るぞ。それでも入れるか？」
燈「あぁ。使えるモンは使っておきたい。…いい所まで言ったら殺せばいい。」
燈矢のその言葉に思わず笑った。
確かにそうだ。
俺たちはヴィラン。
気に食わなければ、殺せばいい。
俺たちに世間の法律など関係ないのだから。
ドク「ならば荼毘にはハイエンドのテストに協力してほしいのう〜
趣味が、審美眼がとても合う、接しやすい」
燈「話聞いてんのかよ？」
そう会話を行い、ドクターから通信機をもらったあと燈矢を除いた全員はマキアの元へ戻る。
転送される前、ドクターが俺に向かって何かを言った。
・
ドク「どんなに抗ったって、お主が引き継ぐことに変わりはないのじゃよ」
耳を塞ぎたくなるような言葉だった。
俺は、何があってもオール・フォー・ワンを引き継ぐ気は無い。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 343人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そこらへんの草 - うぁ好き (3月19日 21時) (
レス) @page35 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます！！いや本当に…ない想像力と文才で必死に頑張っております笑 応援ありがとうございます、頑張ります！！！！！ (3月10日 18時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - ヤバい…最高すぎる、、！続き楽しみにしてます^^ (3月9日 21時) (レス) @page27 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - おこたむしそるふさん» コメントありがとうございます！！いや本当に、自分の読みたかったお話をまんま文章に載せているだけで…そんな…有り得ないお話でも、占ツクでは叶えられるのが素晴らしいです…！！応援ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (3月5日 23時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
おこたむしそるふ(プロフ) - こんな話が見たかったんです…マジで好きです。おもしろ度投票毎回更新される度に無効なのに押してます笑頑張ってください！ (3月5日 23時) (レス) @page25 id: 20244b433c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鼓草 | 作成日時：2024年2月18日 2時
