65話 ページ15
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「よい、しょ…」
青年は、トゥルーフォームになっている
もう息の根が切れそうなオールマイトの頭…正確には髪の毛を掴んで、歩き出す。
上空からでは無く、同じ地から中継していたテレビ局のカメラマンの元まで歩いた。
凶悪なヴィランが近づいたことで、身を固め恐怖で涙するカメラマンのことなど青年は気にせず
左手で掴んだオールマイトの頭をカメラの前に突き出した。
「見ろよ、全国民！！！これが、お前らの愛していた【平和の象徴】だ！！
お前らの【平和の象徴】は死んだんだよ！！全てを全うして
お前らみたいな使えねェ国民共を無様に守ってな！！！！！！
ふ、ッふふ…ははは！！！ははっはははは！！」
大きな声で笑う青年。
そこで、やっと動けるようになったのか
グラントリノが蹴りをくりだした。
「ッぶないなァ」
青年はグラントリノの蹴りを左手で防いだ。
そう、オールマイトを持っている左手で。
グラ「俊典ッ！！！！お前…！！」
「わー、怖いなぁ…これだからご年配は。」
グラントリノを子馬鹿にしたように笑う青年。
そして、拳銃を持ちながらも右手で首の裾を軽く掴み、何かを囁いた。
その瞬間、青年はヘドロのような黒いナニカに包まれる。
「俺はこれを長年待っていたのだ！！この瞬間を！！！！
死は最後の冒険だ…あの世でも救いを求めてる人がいるといいなァ、オールマイト。」
青年は左手に未だ掴むオールマイトを見て、慈しむように笑った。
「人生には困難な選択が付きものだ…俺はこれからも、お前たちヒーローを苦しめに行くよ。
守るべき国民と、大事な仲間。
それを天秤にかけられた時、お前らヒーローはどちらを選択するんだろうな？」
狂ったように笑いながら、黒いナニカに包まれて青年は消えていった。
その場に残ったのは、ヒーロー達の嗚咽と、泣き声と、絶望と…
オールマイトが死んだという、事実だけだった。
それでも、日々は目まぐるしくも回っていく。
オールマイトが、いちヒーローが死んだとて、世界は無常にも過ぎていくのだ。
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そこらへんの草 - うぁ好き (3月19日 21時) (
レス) @page35 id: a4eb208b67 (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - ゆずなさん» コメントありがとうございます！！いや本当に…ない想像力と文才で必死に頑張っております笑 応援ありがとうございます、頑張ります！！！！！ (3月10日 18時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずな - ヤバい…最高すぎる、、！続き楽しみにしてます^^ (3月9日 21時) (レス) @page27 id: f39121074c (このIDを非表示/違反報告)
鼓草(プロフ) - おこたむしそるふさん» コメントありがとうございます！！いや本当に、自分の読みたかったお話をまんま文章に載せているだけで…そんな…有り得ないお話でも、占ツクでは叶えられるのが素晴らしいです…！！応援ありがとうございます！！頑張ります！！！！！ (3月5日 23時) (レス) id: 5a1b512830 (このIDを非表示/違反報告)
おこたむしそるふ(プロフ) - こんな話が見たかったんです…マジで好きです。おもしろ度投票毎回更新される度に無効なのに押してます笑頑張ってください！ (3月5日 23時) (レス) @page25 id: 20244b433c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼓草 | 作成日時：2024年2月18日 2時
