番外編：轟燈矢との出会い ページ46
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私が、まだ7歳とかだったかな。
とある山に遊びに行ったことがあるの。
瀬古杜岳。
その日は酷く泣きたい気分で、家より少し距離のある場所に来ていた。
「…だれもいない」
辺りに誰もいないことが嬉しくて、私の邪魔をするものは何もないんだって嬉しくて
そしたら
「…うわ！！？誰だ、お前？！」
綺麗な、白髪の少年がいたの。
白髪に、同じ蒼い眼を持った少年が。
「…きれいだね、かみのけと、ひとみ！！」
燈「！…っあ、りがと…」
髪の毛は白いのに顔が真っ赤に染まってた少年を見て、すごく笑った。
その少年は、轟燈矢って言うらしくて
エンデヴァーの息子らしい。
お父さんが稽古をつけてくれなくなったから、1人で個性訓練をしているんだって。
「とうやくんは、すごいね！！」
燈「え、…」
「こせいと、からだのあいしょうがわるくても
すっごくがんばってる！！えらい！！！！」
そう言って、とうやくんのふわふわとした髪をさわって
頭に手を乗せてなでた。
またとうやくんは顔を真っ赤に染めるからおもしろかった。
それから私は毎日とうやくんのいる瀬古杜岳に行った。
家にいるよりも、学校にいるよりも
燈矢くんの隣が一番落ち着いたから。
「また火力あがった？」
燈「わかる！？また上がったんだ！
やっぱりアスカちゃんは俺のことわかってくれるよなぁ」
嬉しそうに笑う燈矢くんがかわいくて。
少しずつ個性が伸びていた燈矢くんが羨ましくて。
それから月日が経ったとき
燈矢くんの炎が赤から蒼に変わった。
第二性徴だ。
燈「！！っみ、みた！？アスカちゃん！」
「うん、見た！！流石だね、燈矢くん！」
燈矢くんは、エンデヴァーに、お父さんにこのことを見てもらうんだって。
これを見せて、認めてもらうんだって。
私は「頑張って」て、言うしかなかった。
「とーやくん」
燈「なあに？アスカちゃん」
「ずっと、ずーっと味方だからね。
燈矢くんの理解者は私で、私の理解者は燈矢くんなんだから」
重たい、言葉。
中学生にも満たない年齢なのに、重たい言葉を彼に放った。
燈矢くんは、死んだんだって。
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酸っぱいばなな - 更新頑張ってください！！！！！！！！ (11月10日 21時) (
レス) @page48 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
トロールフェイス - 今、読み始めたばかりですけどおもろいです。更新がんばってください (11月10日 21時) (レス) @page6 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼓草 | 作成日時：2023年10月25日 18時
