29話 ページ31
・
『！！！？？！？』
あまりの衝撃音にその場に居た皆、動けなかった。
それを好機とみたのか、空いた穴からシンリンカムイがウルシ鎖牢を放つ。
だが、それよりも早く。彼女が動いた。
「ッさせねェ、！！」
咄嗟に【消去】の個性を発動させる。
本来なら敵連合に巻き付くはずだったウルシ鎖牢は、最初から存在していなかったかのように
その姿を消した。
シン「！？個性が、」
グラ「お前さんか…やったのは」
「仲間を守るためだもの。当たり前でしょう」
敵連合を一時的に拘束する策は封じられた。
だが、ヒーローたちは勝ちを確信しているのだ。
平和の象徴が居る。
オ「もう逃げられんぞヴィラン連合！
何故って！？我々が来た！」
「…」
エッジ「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ。ピザーラ神野店は俺たちだけじゃない…
外はあのエンデヴァーをはじめ、手練のヒーローと警察が包囲してる」
その言葉に、死柄木とアスカの苛立ちは溜まっていく。
ただでさえ勧誘の邪魔をされたというのに、ましてやオールマイトが
殺すべき平和の象徴が目の前に居る。
そして、自分が正義だと信じて疑わない姿に…苛立ちが、止まらない。
死「せっかく色々こねくり回してたのに、何そっちから来てくれてんだよラスボス！」
「はァ…本当、めんどくさい！！黒霧！持って来れるだけ持って来い！！」
二人の苛立ちを含んだ声が響く。
8年ほどしか一緒に居ない二人だが、毎日のように話して行動をしているのだ。
考えていることも、今から何を言おうとしているのかも
お互いがお互いのような気がして、どんな困難でも安心するのだ。
黒「すみません死柄木弔、アスカさん…所定の位置にあるハズの脳無が…ない！」
その言葉に、アスカは頭が真っ白になった。
脳無が、ない。
死んだ？いや、あれだけいるのなら死んでないハズ。
まず脳無の居る位置が割られたということか？いつ、どうして？？
頭の中をぐるぐると回る。
考えても考えても答えにたどり着けない、たどり着かない。
＿＿やはり君はまだまだ青二才だ死柄木。ヴィラン連合よ、君らは舐めすぎた！
＿＿少年の魂を、警察のたゆまぬ捜査を！
＿＿そして我々の怒りを！
オ「おいたが過ぎたな、ここで終わりだ。死柄木弔！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酸っぱいばなな - 更新頑張ってください！！！！！！！！ (11月10日 21時) (
レス) @page48 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
トロールフェイス - 今、読み始めたばかりですけどおもろいです。更新がんばってください (11月10日 21時) (レス) @page6 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鼓草 | 作成日時：2023年10月25日 18時
