25話 ページ27
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爆「なんで、ヴィランに…！！」
「…はは」
その問いには答えない、とでも言うように
アスカは笑って口を閉ざした。
爆豪のそばにいたが、少し離れて荼毘の隣に立った。
死「…さて、爆豪勝己くん。
俺の仲間にならないか？」
爆「ハッ…なるワケねェだろ！！」
「え〜なんで？ここにいるのは楽しいよ？」
爆「…」
威勢のいい爆豪だが、どうしてもアスカに話しかけられると萎縮してしまう。
大好きだった人と共に、尊敬していた人でもあったからだ。
それは、ヒーローとヴィランという立場でも変わらなかった。
「…まだ、ヒーローなんて追いかけてんの？」
急に声のトーンが下がったアスカが爆豪に問いかけた。
「なぁ、勝己。お前は、まだあの平和の象徴に憧れているのか？」
爆「あ、ッたりまえだ…！！」
「あんな、救える範囲にいた人を救えなかった人間を？」
酷く、冷たい目だったと、爆豪は後に語るだろう。
あの頃の温かい瞳とは違う、なんの感情も籠っていない瞳。
それでも尚、あんなに優しかったアスカがここにいるのは何かの間違いだと
頭の中で思うようにした。
そうでないと、自分の中でなにかが崩れる気がしたから。
死「もう一度言うが、ヒーロー志望の爆豪勝己くん
俺の仲間にならないか？」
爆「寝言は寝て死ね！」
冷や汗を流しながらも、目を吊り上げ強気な姿勢を見せる爆豪。
その瞳は、アスカの中で酷く嫌な気持ちを思い起こさせた。
「 (あぁ、いやだなぁ…) 」
あの記憶が、頭の中をぐるぐる回る。
苦しい、苦しい。どうにかしてくれ。
思い出したくもない記憶が、
「ッ……？」
その時、頭を優しく撫でられる感覚があった。
手を置いた本人のほうを向くと、それは死柄木ではなく荼毘だった。
「だ、び…？」
荼「……アスカちゃんの苦しんでる所は、昔から見たくねぇンだ」
優しい瞳を向けて、変わらず撫で続ける荼毘。
その顔と姿に、思わず口から単語が飛び出る
「…と、うやくん」
荼「！…うん」
しばらく撫でられていると、アスカは「ありがとう」といい
死柄木のいるカウンター席に向かった。
荼毘は下を向いて暫く、思わず口から出たアスカちゃんという単語と
自分の手を眺め
そして再び前を向いた。
死「…」
死柄木は一部始終を見ていた。
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酸っぱいばなな - 更新頑張ってください！！！！！！！！ (11月10日 21時) (
レス) @page48 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
トロールフェイス - 今、読み始めたばかりですけどおもろいです。更新がんばってください (11月10日 21時) (レス) @page6 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼓草 | 作成日時：2023年10月25日 18時
