15話 ページ17
・アスカside
「おかあさん、見てッテストで100点とったの！！」
母「…そうなんだ。ッあ、出久！テストどうだった？」
緑「ふふ、91点！！がんばったよ！！！！」
母「偉い！！出久は立派な人になれるね」
出久の頭を優しく、何度も撫でるお母さん。
10歳になる前の私でも、態度の違いには気づけた。
だって、お母さんが出久を見るときの目…全然私と違うんだもん。
いっぱい愛してあげたいって目、してた。
私は？
私は愛してくれないの？お母さん。
わたしは 誕生日を迎えた。
＿＿＿＿一人で。
お母さんは、出久は、祝ってくれなかった。
その事実があまりにも私には辛くて。
家にいるのが苦しくなった。
家に居ても、学校にいても空気のような扱い。
学校にいれば、暴力暴言は当たり前だった。
一応、ヒーロー志望のやつが、だよ。
ヒーローを目指してるやつが、人のことを傷つけるの。
ふさわしくない奴が、ヒーローになっていくの。
家から出た私は、人気の少ない公園にいた。
そこで出会ったの。
先生と。
それから私は、先生から個性をもらった。
初めての個性、嬉しかったのを覚えている。
個性の名前は、【消去】
言ってしまえば何もかもなかったことにできる。
痛みも、悲しみも、人も、物も、ケガも。
全部、なかったことにできる。
正直キャパは存在しない。
ただ、あまりにも酷い、瀕死状態のケガをなかったことにすると
流石にキャパがくると思う。
そして、もう一つ。
【記憶】
これは、自分が感じたこと、相手の過去、覚えていること
触れた相手の知りたいことが記憶できる。
そして、それを映像としてその場で流すことができる。
とてもいい、個性をもらった。
あの日、先生に拾ってもらった時から決まったの。
私の運命が。
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酸っぱいばなな - 更新頑張ってください！！！！！！！！ (11月10日 21時) (
レス) @page48 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
トロールフェイス - 今、読み始めたばかりですけどおもろいです。更新がんばってください (11月10日 21時) (レス) @page6 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鼓草 | 作成日時：2023年10月25日 18時
