13話 ページ15
・
死「アスカ…」
「…おや、君は」
アスカが死柄木に声をかけたとき、彼は雄英高校の生徒の首に手をかけていた。
その人物がアスカにとってとても馴染み深い人だった。
緑「お、まえ…は、ッ」
「ふは、生憎君とはあまり会話をしたくなくてね。
帰ろっか。」
アスカは、割と近くから同じく雄英の生徒の気配を感じる。
だからこそ、尚更早くはなれようと思っていた。
麗「…デクくん？お友達、じゃないよね？手、放して？」
嗚呼、ほら。来てしまった。
雄英高校のやつが。
死「連れがいたのか、ごめんごめん、じゃあ、行くわ」
なんて、死柄木はニパッと笑い手を放す。
そしてアスカが差し出していた手を取ると、そのまま立ち上がる。
死柄木と同じようにアスカも笑い、二人に手を振っていた。
「間違えても追ってこないでね？」
そして二人は背を向けて歩き出した。
ゴホ、ゴホッ
嗚咽を繰り返しながらも、緑谷は死柄木に問いかけた。
緑「待て！死柄木弔！オール・フォー・ワンは何が目的なんだ？」
死「…知らないな。」
「仮に知ってても教える訳ないだろ」
歩みを止めた二人は、少し後ろを振り返り告げる。
一般人には気づかれない程度の殺気を放ちながら。
死「それより気を付けとけな、次会う時は殺すと決めた時だろうから」
「また会おうね、立派なヒーローの卵さんたち。」
人込みに紛れ、やがて見えなくなった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
「探し物が見つかった顔してるね？」
死「あぁ。…ずっとあったんだ。信念も理想もハナから…何も変わらない。」
「お、面白い話だね？聞かせてよ」
死「はは…オールマイトのいない世界を創り、正義とやらがどれだけ脆弱かを暴いてやるんだ。
そして、今日からそれを信念と呼ぶことにした。」
「…へぇ、いい信念だね。」
我らが敵連合のリーダーである死柄木弔の信念を聞いた時。
彼女は少し顔を暗くしたように見えた。
彼女の信念は、何なのだろうか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酸っぱいばなな - 更新頑張ってください！！！！！！！！ (11月10日 21時) (
レス) @page48 id: ed24fa5325 (このIDを非表示/違反報告)
トロールフェイス - 今、読み始めたばかりですけどおもろいです。更新がんばってください (11月10日 21時) (レス) @page6 id: 26234630b7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鼓草 | 作成日時：2023年10月25日 18時
