RE star【氷帝】 (ページ1)

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「あの日」みたいに笑えない……。

本当の自分で在れないのであれば、そんなのは本当のわたしじゃない。

「あの日」みたいに、「三人」で笑い合いたいだけなの……。

「ねぇちょっと「あんた」」

『木蓮……』

「「あんた」、いっつもそーやって抜け駆けすんよね」

『抜け駆けって？』

「氷帝学園」

『待って…。なんの事です』

「そーやってしらばっくれなくたっていいよぉー。本心じゃ嬉しくってしゃーないんでしょぉ」

『嬉しい？本心？いったいそれって…』

「明日には通えんじゃん。良かったよねぇー、パパめっちゃ優しくって。あんた、成績だけはいーからねぇ。せーぜー楽しみなよぉ？」

「「お姉ちゃん」はあ、「優秀生徒交換編入制度」とやらのぉー、モルモットになったんだよぉっ！パパの役に立てるなんて最高じゃあん！」

『わたし…父様に、なんにも聞かされて無………』

「はああ？ったり前でしょぉ？パパがあんたなんかと会ったりするもんかよ」

『そんな…っ！』

「ホントはさあー、あんたなんかと喋りたくなんてなかったんだけど。パパの言い付けでしかたなくさあー…。あんたって、本当ウザイよね。良い子ちゃん気取っちゃってまあ目障りったらありゃしない！」

『……』

「明日からは念願の一人暮らしだよぉー？良かったよねぇー、せーせーすんよねぇー。やっと消えてくれるんだねぇ、おねーちゃんっ！思ってないけど、サンキュー！」