おさない激情【一条】 ページ1
「…嫌味かよそれ」
『はん?』
「いや はん?じゃなく…」
『一条がはん?ってゆーと可愛いなあ……いやはや、可愛い…』
「今のは許しがたい失言だなあ、血マニしてやろうか?」
『うん』
「………」
『早くして?』
「早くして?…じゃねぇっ!おまえ判ってないだろっ!コレがどれだけ痛く恐ろしいって…」
『それすっと、すげーイキイキすんだって、一条』
「はい……?」
『主任がそー言ってたよ』
「は?」
『一条のウキウキした顔、拝見(み)てみたい。すげー嬉しそーなんだって、たのしそーなんだって』
「いやでも血……」
『痛いだろーけど、しぬわけじゃないしなあ』
「おまえ……自分でなに言ってんのか理解して……」
『傷痕……残る?』
「そりゃまあ……必ずとは言えないが…」
『やった!じゃあやって!』
「やった!じゃねーー!」
『なるたけ!なるたけ跡残るよーにしてよ!頼む!』
「いやいやいや!なに言ってんだ、はゆるおまえ……!」
『痛いのは大丈夫!それは問題ない!問題は痛いって事じゃない!大事なのは……』
ダイスキな君からの痕が付くって事……!
塗り潰して……あの日のおさない、苦い記憶、塗り潰して……!
ー
わざと一条煽って、血マニしてもらおーっておかしな子。幼少期のトラウマ有。嫌味→赤いマニキュア
いたいけな(?)女子には血マニ出来ない一条さん!
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作者名:一雨@ | 作成日時:2018年10月5日 12時