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3方. ページ3

ああ………ああ…ーー…!鮮やかに濁ったそれは、艶やかにけがれていたそれは……


人の血って こんなに紅いんだ、って思った…。

本当に紅いんだなあって、怖くなったんだよ

オモテの裏側をほんの少し知った気分になった…。


「大丈夫だったかい?」


気の抜けるよーな優しい声……

沢田さん……

沢田さん…


『い、 え………』


沢田さん…

名前、覚えたよ。


「そうだよな……怖かったよなあ、」


そんな優しい声は
止めて下さい…。


『なんで………わたし……天とひろとトモダチってだけ……… なんで……』


情けない声とまんない…。


「すまなかったな、嬢ちゃん」


あ、いまの……


『そんな歳じゃ……』


いまのはいけない、めっちゃ


「そーだったか?悪ぃ」


『いえ……』


愛と憎に、深みに、泥濘に、ずぶずぶって嵌まっていくよーな音がした。…気分いーね。なんちゃってね、 ばーかっそんなわけないじゃん。

4遅→←1貴



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作者名:一雨@ | 作成日時:2018年11月9日 16時

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