××にしたい Ⅲ 【御堂筋】 (ページ10)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:9,803 hit

。ページ10

。

「翔くーんっ！

量を特別に多くして貰えたよ！
これ内緒ねっ！」

こっそりと耳元で話せば

翔「…擽ったいわ
落ち着きや」

外を眺める翔君

「嬉しくない？
翔くんのも増やしてくれるから楽しみ」

ワクワクしながら待てば

識君が料理を運んできた。

識「お待たせA」

「…？あ、ありがとう！」

いつもは呼び捨てしないのに
まぁ…いっか？

メニューを置けば
私の隣に座る識君

「え？識くん休憩??」

識「あ、君が翔くんか！
思ったよりデカイな」

翔「…Aがお世話になってます」

識「こっちこそ、
せや、新作の分も作ってきたから
あーんしたるわ」

スプーンを
私の口に押し付けてくる

「あ、ありがとぅ」

口の中に広がる苺風味

識「これ店長には内緒やで？」

「な、なにこれ美味しい！！
し、新作食べてもいいの？」

顔を近づけて言われる

識「俺の奢りや」

「し、識君近い近い！
でもありがとう！」

そう言いえば

翔「Aちゃん何しとるん？」

すごく、威圧的な声

識「……すまんな、ついうっかりや」

「あっ、識君ごめんね、
人見知りなの」

識「ほな、また明後日…」

ニヤリと笑って
朝日ちゃんの所に戻っていった。

「翔君……？ダメだよ
翔君も食べたかったなら」

翔「はよ食うて帰るで」

「えっ、うん……」

なんでこんなに怒るんだろ

不安でご飯は喉も通らない……

でも、かき込んでなんとか
咀嚼していく。

割引を多めにしてくれて
かなり安くで済んだ。

朝「翔くーんまたねぇ」

見送ってくれる朝日ちゃんに
会釈をし、
2人で帰るが

気まづすぎて……

バスから降りれば
手を引かれる

。

。