××にしたい Ⅲ 【御堂筋】 (ページ35)

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。ページ35

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緊張する

スマホを手に電話する

けど逃げても
問題は大きくなっていく。

スマホの画面には

御堂筋翔

指先が冷えていく
怖くて仕方ない

避けたい。

┈┈もし……もし？

------なんやの。夜中に

┈┈会える……？今から

-----なんやの、ええけど
ボクゥの彼女やもんな

┈┈┈ッえとその事で話が

------ほな、外でよか

ﾌﾟﾂｯ

上着を着て
玄関に出る

外に出れば

翔君はもう出ていて
玄関の前に立っていた

翔「……なんやのォ？
顔が引きつっとるよォ」

「えと、ちょっと歩こっか」

翔「…」

無言で私についてくる

「寒くない？大丈夫？」

翔「なんや、本題入りぃや」

「……あ、あのね」

翔「別れるなんてなしやでェ？」

「……えっ」

翔「予測はしとったけど
根回しはできとるんや
ボクゥに恥かかせたいん？」

「違うよ……そんなんじゃなくて」

翔「……ほな、なんやァ」

「……えと、とりあえず近くの公園行こ？」

翔「……ボクゥは付き合っとるかと
思っとたら認識の違いやったんや」

「……私ね。怖いんだよね」

翔「……はァ？ボクゥが？」

横から覗き込むように
私を見つめる真っ黒な瞳

「……違う
今まで……築いた関係」

翔「……なんやのそれェ」

公園についてベンチに腰掛ける

「あのね……私
翔君の気持ち気づいてたの」

翔「キモすぎるわ
ボクゥの気持ちって」

「私の気持ちはね……
翔君と付き合っても辛い」

翔「……なにが辛いんや
悲劇のヒロインぶってはるん？」

「違うよ……
翔は高校生だよ？
20歳になったら……大人になったら」

顔をあげれば
真っ黒な瞳はどす黒くて

聞きたくないとでもゆう様な
絶望したような顔

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