暗闇をもがく【手下】 (ページ5)

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適正な距離感2 ページ5

どうやら彼女はアップルポイズンの腕が気に入ったようで、彼の腕を離さない。

「色恋沙汰かと思ったのに、単にスキンシップが激しい子なのね。スカーちゃん残念」

　恋ばなしたかったのにー、とスカーはがっくりと方を落とす。同様に、ジャックもつまらなさそうにしている。

「こいつのマスターが単独行動をする事自体があんまねーからなぁ……」

　鼻唄を歌って上機嫌なモーレイだが、アップルは困り顔だ。

「何でアップルなんだ？」

　ダルメシアが問いかけると、彼女はうーんと唸りながら首をかしげた。

「アースラ様に似てるから、かな。説明はうまくできないけど、そんな感じ。あー、体つきがしっかりしてるのもあるのかな」

　ダルメシアはそうなのかと返すと、まだ他にも色々聞きたいことがあるようで、ドンドンと質問をしてくる。好きな食べ物や深海がどんなところか、など。

「マスターのことはどう思ってるんだ？エイトフットは怖がってるけど」
「好きだよ、勿論。ジェットサムフロットサムもそうだし、アースラ様も。だからこそ、望みは叶えたいし、生きて欲しい」

　ダルメシアはマスター思いだな！と感心しているようだが、エイトフットを始めとした数人は、彼女の言葉に顔を曇らせたのだった