訳アリ美少女はＥ組で暗殺やってます！ (ページ8)

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７　若side ページ8

駅にて―――

「あ、渚に会えるかも。」

「ん、なんか用事？」

「いやね、惟兄が殺せんせーの弱点を渚がメモってるって言ってたからさ。」

「ああ、確かにメモってたよ。で、なんで渚君に会えると思ったの？」

「声が聞こえたから。うちね、無駄に耳がいいんだ。範囲とか詳しくはわかんないけど、とりあえずこの駅全体の音は全部聞こえるよ。」

「へー、便利。」

「そーでもないよ。あ、１人になった。北口にいるよ。」

「ｏｋ～。」

北口に急ぐ。

「あ、渚が本校舎の生徒にイヤみ言われてる。」

「んじゃ、ちょっとビビらしてくる。」

「やりすぎ禁止ね～。」

「はいはーい。」

そう言って、カルマは行ってしまった。←

のんびり会話でも聞いて、楽しも。

「うっわ最悪。マジ死んでもあそこ落ちたくねーわ。」

よく言うね、モブの分際で←

“ガシャッ”

「えー、死んでも嫌なんだ。じゃー今死ぬ？」

ちょっと待てカルマ。

今、ガラス割れる音したけど…？

「あ、赤羽！！」

「うわぁっ。」

そう言いながらモブペアは逃げてった。←

「あはは、殺る訳ないじゃん。」

「…カルマ君。」

「ずっといい玩具(おもちゃ)があるのに、また停学とかなるヒマ無いし。」

「やっと追いついた。」

「若？」

「おそー。」

「だって、歩いてたもん。」

「でさぁ、渚君。聞きたいことがあるんだけど。」

スルーされたorz

「殺せんせーの事ちょっと詳しいって？」

「…う、うん。まぁちょっと。」

改札を通りながら言う。

「あの先生さぁ、タコとか言ったら怒るかな？」

「…タコ？むしろ逆かな。自画像もタコだし。ゲームの自機もタコらしいし。この前なんか校庭に穴掘って『タコつぼ…』っていうギャグやってたし。」

何してんだか。

「まあまあウケてたし。」

ウケたんだ。

「先生にとってちょっとしたトレードマークらしいよ。」

「…ふーん。…そ～だ、くだらねー事考えた。」

「……カルマ君。次は何企んでんの？」

右の方から急行列車が来る。

「俺さぁ、嬉しいんだ。ただのモンスターならどうしようかと思ってたけど、案外ちゃんとした先生で。ちゃんとした先生を殺せるなんてさ。前の先生は自分で勝手に死んじゃったから。」

「……？」

「カルマ…。」