連絡先 ページ7
その日、転校生が来ることはなく
他のクラスにも来ていなかった。
あや「何よー。イケメンかと期待したのに」
あやの面食いっぷりは相変わらずで。
「シヌさんは?もういいの?」
あや「いや、全然良くない!連絡先ゲットしなきゃ!」
今日もまた行こうか、なんて言う。
そんな毎日アイス食べたら、
「お腹壊しちゃうよー」
あや「食べなきゃいーじゃん!」
うんうん、って頷くあや。
それじゃ会いにきたってバレバレ。
ふと、私は昨日の出来事を思い出した。
「バロかサンドゥル、連絡先知ってるんじゃない?」
友達って言ってたよね?
あやはいきなり私の肩を掴み
がしがしと振る。
あや「A‼︎あんた天才‼︎」
きゃー、なんて言って騒ぐあや。
本当恋する女の子って感じで。
誰かを好きになれることを羨ましく思えた。
そして授業終了後。
いつもより急ぎめで下駄箱へ。
「あ、」
あや「サンドゥルー‼︎バロー‼︎」
この2人に会うために。
sd「おー‼︎珍しいねー」
僕を呼ぶなんて、って少し嬉しそう。
br「朝はごめんなー」
私の前で手を合わせ謝る。
「全然。いつ来たの?」
br「昼前ぐらい?」
それって、ほぼ寝てたよね…
「寝過ぎでしょ」
そう言って2人で笑っていた、ら。
あや「サンドゥル‼︎バロ‼︎」
突然大きな声を出すあや。
sd「何ー?」
br「どした?笑」
あまりにも突然叫ぶもんだから
私も肩をびくつかせた。
あや「シヌさんの連絡先教えて!」
sd「ヒョンのー?何でー?」
呑気なサンドゥルとは裏腹に
一気に不機嫌になるバロ。
あやが好きだもん、ね。
あや「いいから!」
sd「いいよー」
そう言い、携帯をいじりだすサンドゥル。
バロは眉間にシワを寄せる。
あや「ありがと♪」
なんてメールしよー、ってウキウキのあや。
良かったね、って思う反面
バロが凄く気になる。
きっと、何もできない自分を
責めているんだろう。
私たちは歩き出して。
校門前で私は立ち止まる。
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作者名：ちゃな。 | 作成日時：2014年2月16日 20時
