僕と君の歩いた道 (ページ4)

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バロの気持ちページ4

br「じゃーな」

sd「うん!また明日ねー」

あや「ばいばーい」

バロをはじめに、皆挨拶を交わす。

「また明日」

バロと私。サンドゥルとあやに別れて
左右対象に歩き出す。

br「あ、数学の宿題見せてくんね?」

「もー。また?自分でやんなきゃ意味ないよ?」

いっつもバロは自分でやらずに私が解いたのを写す。
まあ、それでも賢いんだけどね。

br「悪りぃな」

そう言って、イタズラに笑う。

ふと、さっきの悲しい笑顔を思い出した。

聞くのは不謹慎かもしれない。
でも、気になったらとことん気になってしまう性格だから。

「ねえ、バロ?」

br「んー?」

「何か、あったの?」

聞いてしまう。

少し考え込むような顔をしたあと
また、あの悲しい笑顔で

br「何でもねーよ?」

なんて。
嘘だ。何年一緒にいると思ってるの?

バロはいつもそう。
私を頼ったくれたことなんてない。
いっつも1人で抱え込んで。

「何でもないことないでしょ?
バロの顔見てたらわかるよ」

そう言い、優しく微笑みかけたら。

少し眉を下げて笑うバロ。

br「バレバレか…」

ふぅ、と息を吐いたあと
少し真剣な顔をして。

少しずつ話始めた。

br「俺さ…あやが、好きなんだ…」

あぁ、だからあの時。
辛そうな顔してたんだね?

br「ずっと好きだったんだけどさ。
告る勇気なんかなくて。
見てることしかできない」

情けないだろ、って笑うバロ。

それはとても悲しげで。
何とかしてあげなきゃって思った。

「バロ…」

br「あ、ごめんな。重くなって」

はあ、とため息を着く。

私はバロの服の袖をつかんで。

「大丈夫だよ。私が…

私が協力してあげる」

あ…れ、

なんでだろう…

鼻の奥が、ツンと痛む。

br「…さんきゅ」

その後、一言も言葉を交わすことなく家に着き。

また明日ね、ってばいばいして。

部屋に入ると
何故か、悲しくなって。

意味のわからない感情に襲われて。

その日は何も手につかなかった。