僕と君の歩いた道 (ページ12)

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その日から。

私はバロを避けるようになった。

好きになっちゃいけない。
あやの言う通りなら
これ以上好きになっちゃいけない。

朝も前より30分も早く出て。

sd「あやー‼︎Aー‼︎」

学校で会っても

あや「おー、って、A?」

声をかけられる前にその場を去る。

あや「どうしたの?」

こうするしかないの。

私だってこんなことしなくない。

でも、ね…

あやが…好きなんだ…

照れた顔で言うバロを

裏切るわけにはいかないから。

先生「じゃ、解散。明日も送れんなよー」

長い学校がやっと終わる。

避けるようになってから
学校が苦痛でしかたない。

あや「Aー‼︎」

捕まえたー、って
私の肩に腕を絡ますあや。

「何ー?」

あや「最近変じゃん?
だからぱーっと遊びにいこ‼︎」

あやはいつもそう。

私に気を使ってくれて。

困ってる時、苦しい時

いつも1番に気付いてくれる。

なのに私は、

迷惑をかけてばかり。

「ごめんね…」

あや「なーに、謝ってんの‼︎ほら、行くよー」

って、私の腕を引いて歩き出す。

あや「あ、」

あやの視線の先には、

sd「おー‼︎帰りー⁉︎」

目をキラキラさせて
バタバタ走ってくるサンドゥル。

そして、もちろん。

br「よお」

バロも。

あや「あんたらも行くー?」

何か食べに行こーと思ってて、

なんて言うあや。

嘘…
だめだよ…

sd「えー、いいの⁉︎行く行くー‼︎」

br「久々だなー」

あや「そうねー」

どうしようかといろいろ考えて立ち尽くしている間に
スタスタと歩いていく3人。

どう…する…?

かなり、気不味い。

br「Aー?」

「…っ、‼︎」

呼ばれた反射で顔を上げるけど。
バロを見ることができない。

すると、

ぐいっ

腕が、勢い良く引っ張られる。

「ぅわあっ⁉︎」

br「早く来いっつーの」

痺れを切らしたバロが
私を迎えに来たみたい。

握られた腕が、

身体中が、

熱い。