僕らの青春

▼ ページ27

HIROside




あれから涼太は



益々、心を閉ざした




部屋から出てこない




カーテンも閉めっぱなし




音も聞こえないのに




無音のヘッドホンを付けて




マスクまで付けて





ベッドに入っているか




膝を抱えて座るかだ




部屋の電気は



絶対に付けないし


ご飯も食べない



俺の言うことも

聞かなくなった







ドクターが毎日

家に来て、栄養剤を

点滴してくれているから

辛うじて、動けるものの

体重はいっきに落ちて

まるで病人の姿になった









GENERATIONSはというと




涼音が入ってきたのもあって


涼音の前では、涼太の話を


しないようにしている



涼音が、メンバーになったから


仲間外れにできる訳もなくて



皆、こっそりと涼太を


探している




俺に会う度に

居場所を聞いてきて




涼音の前では平然を装ってる





多分、今日も

玲於か龍友あたりが

来るんじゃないかな笑






玲「HIROさん！！

いい加減に、涼太君の

居場所教えてください！！

HIROさんが

匿ってるんでしょ！？

そうじゃなきゃ、可笑しい！

絶対に見つかるはずです！」






敬語とタメ口が

混ざってるよ笑




「いい加減に諦めろ

涼音が可哀想だと

思わないのか？」








玲「可哀想ですよ！！

涼太君の代わりなんて！！

だから、涼太君を戻して

お互いに良い道に

行きましょうよ！」







「そんな甘くないぞ

嫌なら、お前も辞めてくれて

良いんだぞ」








玲「じゃあ、辞めます！！

涼太君がいないなら

GENERATIONSじゃない！！」








玲於は、泣きそうな顔して


部屋を出て行った






「ったく…笑」







『あ、もしもし亜嵐？

多分、玲於がすごい剣幕で

そっちに行くから、よろしく笑』







亜『え？

あぁ、わかりました』







『俺も、後で行くから

皆、帰らないでね』






亜『わかりました！』






はぁ…


居場所は教えないけど

俺が見てることだけは

教えてやるかな…









「皆、お疲れ」





G's「お疲れ様です！」





「涼太の事なんだけど…

居場所がわからないって

いうのは嘘だ。

俺が、面倒を見ている

スタッフも家は知らない

俺一人で、見ている」








玲「それじゃあ」







「居場所は教えられない

今、お前達に涼太と

会わせることはできない」







玲「何でですか！？」








「バレる可能性があるからだ」








亜「涼太は元気なんですか？」

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