僕らの青春

▼ ページ19

片寄涼太side





医「そっか…

きっとね、今の涼太君には

メンバーっていう存在や

プロっていう言葉が重荷に

なっちゃってるんだと思う

後輩グループも増えてきたから

多分、歌よりも何よりも

ちゃんとしなきゃって

自分で気づかないうちに

追い込んじゃって、空回りして

上手くいかなくて、こういう

現状になってるんじゃないかなって

思うよ、僕は」









「…何か、疲れちゃって

今までは、どんなに喧嘩しても

やっぱり、メンバーといれば

落ち着くのに…

今は、メンバーといると

疲れたなって思う事増えて」








医「自分が頑張ればっていう

考えで、これからも続けると

いつか、身体を壊すよ

ストレスを舐めない方がいい

喉に影響が出て

歌えなくなったり

耳が聞こえなくなったり

しちゃうから」









「どうすれば良いんですか？」







医「今の自分を

ちゃんと話して

皆に、理解してもらうのが

最善だと思うよ」






「無理ですよ…そんなの」





医「…点滴終わったね

外すよ〜」






ｶﾞﾁｬ







幹「片寄、今すぐに

事務所に行くぞ、俺が車を出す」







「はい…」







医「じゃあ、お大事に」






「ありがとうございました」






事務所の幹部が直々に


俺のとこに来たって事は…








事務所に着いて、部屋に入ると




お偉いさん達が、揃っていた






HI「お疲れ、涼太」






「お疲れ様です」





幹「前に、忠告してあった事

覚えてる？」






「はい」






幹「今までのと、今日の

パフォーマンスを

見させて貰って

片寄の処分が決まった」








「…はい」








幹「片寄涼太

お前には今日をもって

GENERATIONSのメンバーから

外れてもらう」








「…(泣」







幹「今後の事だが…」







「お願いします！！

続けさせてください！

俺、寝れなくても

大丈夫なんで

トレーニングでも

何でもして頑張るので！！

お願いします！！

GENEにだけは

いさせてください！」







幹「それはできない

今まで、どれだけGENEや

お前にお金を掛けてきたと

思ってるんだ

これは遊びじゃない。

利益を得られない奴に

金をかける意味は無い」









幹「それに、メンバーだって

迷惑してんじゃないのか？

お前のレベルの低さには」







「…すみません(泣」






俺は、膝から崩れ落ちた

▼→←▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す