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懇願する俺を払い除け、ソーサラーは俺の手に杖を握らせて無言のままにページを開く。
ますます包帯の下はわからなくなってしまった。
何を、彼は何を望んでいるのだろう。
呪文にざっと目を通して、いつもの奴だと認識する。
ソーサラーが紅茶を置いた音で俺は顔を上げた。
「……マサキ、君はオレに駒にされていることにはやく気付いた方がいい。だから逃げ出すべきなんだ、本当は」
「ソーサラー……？」
その声がいつもよりえらくか細く聞こえて、
まるですぐに消えてしまうように感じて
思わず持っていた本を落としてソーサラーを抱きしめた。
「俺、さ、駒でもいいよ。役に立てるなら。ここに来てからやっと自分の存在価値が取り戻せた気がするんだ」
本当は薄々わかっていたような気がする。
それでもこうするしか無かった。
ソーサラーは俺を救ってくれた。その事実に変わりはない。
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倖羽(プロフ) - 佑妃さん» そうなんですか！私も普段ボカロを聴いているのでそれならば有難いです！１度聞いてみます！返信ありがとうございました！ (2017年10月18日 22時) (
レス) id: 312f6d6c2b (このIDを非表示/違反報告)
佑妃(プロフ) - 倖羽さん» 読んでいただきありがとうございます。実は嵐さんの楽曲ではなく、くるりんご様の「魔法使いの弟子」というボカロの曲をモチーフにして書かせていただきました！もしボカロに抵抗がないようでしたらぜひどうぞ！ (2017年10月18日 0時) (レス) id: 1222bc22c4 (このIDを非表示/違反報告)
倖羽(プロフ) - なんの曲ですか？嵐にハマり始めたばかりなので楽曲にあまり詳しくないんです。ぜひ教えていただければ助かります！ (2017年10月17日 16時) (レス) id: 312f6d6c2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑妃 | 作成日時：2016年9月24日 23時
