黄色い奴 (ページ8)

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水色の少年と黄色いヤツページ8

葉蔵side

葉蔵「な、なんやこれ！？」

遠くで論吉が同じことを言っているのが聞こえた。
アイツもこれ貰ったんか……？

葉蔵「"これは危険な時に投げよう"……？」

葉蔵「……え？」

やはり唐突な出来事には理解が遅れてしまうものだ。
現在起こっている謎の現象には、目を丸くしないでは居られない。
俺が呆然としていると、ふと聞き覚えのある声が2つ聞こえた。

葉蔵「あ！論吉！」

葉蔵「……と、天乃さん！？」

論吉「お！葉蔵！」

天乃「やっと見つけた……！」

葉蔵「なんでここにいるんすか！？」

天乃「いやぁ…実はさっき、訳あって神社の近くに留まってたんだよ。」

天乃「小根島くんと紗尾くんが洞窟に逃げ込んでいくのが見えちゃって……」

天乃「何事だっ！！ってそのすぐ近くを見たら、ピンク色の服着た人が武器持って洞窟に入っていくから……」

天乃「追いかけて来ちゃった！」

葉蔵「いや追いかけて来ちゃった！じゃないですよ！！」

危なっかしい人だな……。

……それより

葉蔵「論吉んとこにも来た？これ」

俺は手に持っていた煙幕を見せた

天乃「うわぁ！何それ何それ！？」

……何故か天乃さんは目を輝かせているが。
とりあえず、論吉に確認したい。

論吉「あ！それ俺んとこにも来たよ！」

葉蔵「やっぱり！？」

思っていた通りだ。
一体これはなんなのだろうか？
いきなり手元に現れたり…頭に文が浮かんだり…
……不思議なことだらけだ。

葉蔵「いやなんか、これー…手に入って…」

論吉「なんだこれ？」

葉蔵「これなに？」

天乃「2人とも後ろｯ！！！」

────え？