水色の少年と軍の少年 ページ2
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葉蔵side
「いやぁ…暇やなぁ…」
葉蔵「なんかおもろいことないかなぁ…」
俺は家の縁側で日にあたりそう呟いた。
最近は論吉に会ってないなと思いながら暖かい風にあたる。
「おい葉蔵!!」
論吉「葉蔵!匿ってくれ!!」
葉蔵「!?ど、どうしたん、!?」
家の横から何かが飛び出してきたと思ったら、それは長くあっていない友人の論吉だった。
葉蔵「え!?論吉!?」
葉蔵「お前久しぶりやな!?」
論吉「久しぶり…」
葉蔵「軍に行ってたんちゃうんかい!?」
ずっと疑問に思っていたこと。それは論吉は今軍に行っているはずなのだ。
何を隠そう、論吉は軍に所属していて、今はちょうど訓練の時間だったはずだ。
なのに何故…
論吉「ちょっと……軍の訓練厳しすぎて……」
論吉「逃げてきてもうたわ…」
葉蔵「何言うてんねんお前!」
まさかの予想外の返答に、思わずツッコミを入れてしまう。
そりゃそうやろ、訓練が厳しいって理由だけで軍抜け出してきたんやで?
そんなことを思っている間にも、論吉が話し出す。
論吉「キツイしさ、いじめとかもあってさ」
論吉「もうホンマに嫌になって逃げてきて…」
論吉の言い分を聞いて納得した。それは逃げ出してもいいような内容やな。うん。それは辛いわ。
すると突然、論吉がとんでもない事を言い出した。
論吉「軍の、機密のもの持ってきたわ!」
葉蔵「えっ!?」
論吉「これ…お前の所で売れたりせぇへん?」
葉蔵「お前…」
葉蔵「アホお前!!」
葉蔵「そんなん売ったらお前……」
葉蔵「足付くやないか!!」
これは思わず反論せざるを得ない話だろう。
論吉が軍の機密のものを持ち出したから死んだなんて死因はとんでもない死因になってまう。
そもそも死にたないし。
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作者名:コルット | 作成日時:2023年7月19日 18時